「何もしたくない」ほど更年期でだるい時の対処法|無理せず乗り切るコツ 

更年期のだるさに悩む女性

「更年期に入ってから、朝起きるのがつらい」「体が鉛のように重くて何もしたくない」——そんなだるさに悩んでいませんか。更年期特有の倦怠感は、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れることが主な原因です。この記事では、更年期のだるさがなぜ起こるのかというメカニズムから、今すぐ自宅でできるセルフケア、生活習慣の見直し方、そして症状が重い場合の医療的な対処法まで、段階的に解説します。無理をせず、自分のペースで症状と向き合うための具体的な方法がわかります。

1. 更年期でだるいと感じる主な原因

更年期のだるさを心配する女性

40代半ばから50代半ばにかけて、多くの女性が経験する更年期。その代表的な症状のひとつが「だるさ」です。朝起きられない、家事をする気力が湧かない、仕事中も体が重くて集中できないといった状態に悩まされる方は少なくありません。この章では、なぜ更年期になると体がだるくなるのか、その主な原因を3つの視点から解説します。

1.1 女性ホルモンの減少と自律神経の乱れ

更年期のだるさの最大の原因は、卵巣機能の低下によるエストロゲンの急激な減少です。エストロゲンは女性らしい体をつくるだけでなく、自律神経のバランスを整える重要な役割を担っています。

自律神経は、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経の2つで構成されており、この切り替えがスムーズに行われることで体調が保たれています。しかし、エストロゲンが減少すると、この切り替えがうまくいかなくなり、常に体が緊張状態になったり、逆に活動モードに入れなかったりします。

その結果、疲れがとれにくい、朝から体が重い、やる気が出ないといった症状が現れます。また、ほてりや発汗、動悸といった他の更年期症状も同時に起こることで、さらに体力を消耗し、だるさが増すという悪循環に陥りやすくなります。

1.2 加齢による基礎代謝の低下と筋肉量の減少

更年期の年代になると、ホルモンバランスの変化だけでなく、加齢に伴う身体機能の変化も見逃せません。特に基礎代謝の低下と筋肉量の減少は、だるさを感じる大きな要因となります。

基礎代謝とは、呼吸や体温維持など生命活動を維持するために必要なエネルギーのことで、20代をピークに年齢とともに低下していきます。代謝が落ちると、食事から得たエネルギーを効率よく使えなくなり、疲労感が残りやすくなります。

また、筋肉量も30代以降、年に約1%ずつ減少するといわれています。筋肉は体を動かすだけでなく、血液やリンパの流れを促すポンプの役割も果たしています。筋肉が減ると全身の巡りが悪くなり、老廃物が溜まって疲れやすくなったり、冷えやむくみを感じやすくなったりします。これらの症状がだるさとして感じられるのです。

1.3 精神的なストレスや睡眠不足の影響

更年期世代は、仕事での責任が増えたり、親の介護が始まったり、子どもの進学・独立といったライフイベントが重なる時期でもあります。こうした心理的・社会的ストレスも、体のだるさに深く関わっています

ストレスを感じると、体はコルチゾールというホルモンを分泌して対処しようとしますが、慢性的にストレスが続くと、この仕組みが疲弊してしまいます。その結果、倦怠感や意欲低下、集中力の低下といった症状が現れます。

さらに、更年期には寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする睡眠障害も起こりやすくなります。これは、ホルモンバランスの乱れや自律神経の失調、ほてりや発汗による不快感が原因です。質の良い睡眠が得られないと、日中の活動に必要なエネルギーが回復せず、慢性的なだるさを抱えることになってしまいます。

2. 何もしたくない時にすぐ試せるセルフケア

更年期のセルフケアをする女性

更年期特有のだるさに襲われ、何もする気力が湧かない時こそ、自分を責めずに体のSOSに耳を傾けることが大切です。無理に頑張ろうとせず、その場でできる簡単なセルフケアを取り入れることで、症状を和らげることができます。

2.1 とにかく横になって体を休める

だるさを感じたら我慢せず、すぐに横になって休むことが最も効果的な対処法です。家事や仕事の途中であっても、10分から15分程度の短い休憩を取るだけで、驚くほど体が楽になることがあります。

横になる際は、できるだけ静かで暗い環境を選びましょう。足を少し高くして横たわると、血流が心臓に戻りやすくなり、全身の疲労回復が促進されます。クッションや枕を使って、自分が最もリラックスできる姿勢を見つけることがポイントです。

完全に眠れなくても構いません。目を閉じて深呼吸をするだけでも、副交感神経が優位になり、心身の緊張がほぐれていきます。この「小休止」を日常的に取り入れる習慣をつけることで、だるさの蓄積を防ぐことができます。

2.2 体を温めて血行を促進する

更年期のだるさは、血行不良によって悪化することが多いため、体を温めることで症状が軽減されるケースが少なくありません。特に首、手首、足首といった「三つの首」を温めると、効率よく全身を温めることができます。

温め方 効果 実践のポイント
ホットタオル 首や目元の血行改善 電子レンジで温めたタオルを5分程度当てる
足湯 下半身の冷え解消 40度前後のお湯に15分ほど足をつける
腹巻き・レッグウォーマー 内臓機能の活性化 就寝時も着用すると効果的
温かい飲み物 体の内側から温める 白湯や生姜湯がおすすめ

入浴も効果的ですが、だるさが強い時は長風呂を避け、38度から40度程度のぬるめのお湯に10分程度浸かる半身浴が適しています。湯船に浸かることで筋肉の緊張がほぐれ、自律神経のバランスも整いやすくなります。

2.3 アロマや音楽でリラックス効果を高める

五感に働きかけることで、心身のリラックスを促し、更年期のだるさを和らげることができます。特に嗅覚と聴覚を刺激するアロマテラピーや音楽療法は、手軽に取り入れられて効果も実感しやすい方法です。

アロマオイルでは、ラベンダーやカモミールなどのリラックス効果の高い香りが更年期症状の緩和に役立ちます。ティッシュやハンカチに1滴から2滴垂らして枕元に置く、アロマディフューザーで部屋に香りを拡散させるなど、生活に無理なく取り入れられる方法を選びましょう。ベルガモットやゼラニウムは、ホルモンバランスを整える働きがあるとされ、更年期特有の不調に適しています。

音楽は、自然音やクラシック、ヒーリングミュージックなど、ゆったりとしたテンポのものを選ぶと効果的です。音量は小さめに設定し、聴くことに集中するのではなく、BGMとして流すことで自然とリラックス状態に入りやすくなります。

これらのセルフケアは単独で行うよりも、組み合わせることでより高い効果が期待できます。たとえば、横になりながらアロマの香りに包まれ、静かな音楽を聴くという方法は、短時間でも深いリラクゼーション効果をもたらします。

3. 更年期のだるさを解消する生活習慣の改善

自然の中でくつろいで更年期のだるさをケアする女性

更年期のだるさは一時的な対処だけでなく、日々の生活習慣を見直すことで根本的な改善が期待できます。無理のない範囲で継続できる習慣づくりが、だるさから解放される近道となります。

3.1 大豆イソフラボンなどバランスの良い食事を心がける

更年期のホルモンバランスの乱れを食事面からサポートするために、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンを含む食品を積極的に取り入れましょう。豆腐、納豆、豆乳、味噌などの大豆製品は、手軽に毎日の食卓に加えられる食材です。

栄養素 主な効果 多く含む食品
大豆イソフラボン ホルモンバランスの調整 納豆、豆腐、豆乳、きな粉
ビタミンB群 エネルギー代謝の促進 玄米、豚肉、レバー、卵
鉄分 疲労感の軽減 ほうれん草、小松菜、あさり
カルシウム 骨の健康維持とイライラ解消 牛乳、小魚、チーズ、海藻

また、疲れやすさを改善するにはビタミンB群や鉄分も欠かせません。色とりどりの野菜と良質なタンパク質をバランスよく組み合わせた食事を心がけることで、体の内側から元気を取り戻せます。加工食品や糖分の多い食品は血糖値の急激な変動を招き、だるさを悪化させる可能性があるため控えめにしましょう。

3.2 無理のない範囲でウォーキングやストレッチを行う

体を動かすことに抵抗を感じる時期かもしれませんが、軽い運動は血流を改善し、だるさの軽減につながります。特におすすめなのが、ウォーキングやストレッチといった負荷の少ない運動です。

ウォーキングは1日15分から20分程度、近所を散歩する程度でも十分です。朝の日光を浴びながら歩くことで、体内時計が整い睡眠の質も向上します。無理に長距離を歩く必要はなく、買い物のついでや気分転換のタイミングで構いません。

ストレッチは起床後や就寝前、仕事の合間など、気がついた時に取り組めるのがメリットです。肩や首、股関節周りを中心にゆっくりと伸ばすことで、こわばった筋肉がほぐれ血行が促進されます。ヨガやラジオ体操も、自宅で手軽に始められる運動としておすすめです。

3.3 質の高い睡眠をとるための環境づくり

更年期のだるさは、睡眠の質と深く関係しています。ホットフラッシュや発汗で夜中に目が覚めることも多いため、快適に眠れる環境を整えることが重要です。

寝室の温度は少し涼しめの18度から20度程度に保ち、寝具は吸湿性と通気性に優れた素材を選びましょう。寝る1時間前にはスマートフォンやパソコンの使用を控え、照明を暗めにすることで、自然な眠気を促すメラトニンの分泌が高まります。

就寝前のカフェインやアルコールは睡眠の質を下げるため避け、代わりにカモミールティーなどノンカフェインの温かい飲み物でリラックスしましょう。寝る直前の食事も消化に負担がかかるため、夕食は就寝の2時間から3時間前までに済ませるのが理想的です。毎日同じ時間に起床・就寝するリズムを作ることで、体内時計が整い自然と眠りの質が向上していきます。

4. 辛い症状が続く場合の医療的な対処法

更年期のだるさに効く薬を持つ手

セルフケアや生活習慣の改善を試しても、だるさや倦怠感が長期間続く場合は、専門的な治療を検討することが重要です。更年期症状は個人差が大きく、我慢し続けると日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的な負担も増していきます。ここでは、婦人科などで受けられる主な治療法について解説します。

4.1 婦人科でのホルモン補充療法HRT

ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲンを薬で補う治療法で、更年期のだるさや倦怠感に対して高い効果が期待できます。飲み薬、貼り薬、塗り薬など様々な投与方法があり、症状や体質に合わせて選択できます。

投与方法 特徴 メリット
飲み薬(内服薬) 毎日決まった時間に服用 手軽で続けやすい
貼り薬(貼付薬) お腹や腰に2~3日ごとに貼る 肝臓への負担が少ない
塗り薬(ジェル) 腕などに毎日塗布 用量の微調整がしやすい

治療開始後、数週間から1ヶ月程度でだるさの軽減を実感する方が多いです。ただし、乳がんや血栓症のリスクがある方は使用できない場合があるため、事前に詳しい検査と相談が必要です。

4.2 体質改善を目指す漢方薬の活用

漢方薬は体全体のバランスを整えることで症状を和らげるアプローチです。更年期のだるさには、加味逍遙散、当帰芍薬散、補中益気湯などが処方されることが多く、保険適用で処方してもらえます。

加味逍遙散はイライラや不安感を伴うだるさに、当帰芍薬散は冷えやむくみを伴う倦怠感に、補中益気湯は体力低下による疲労感に適しているとされています。漢方薬は即効性は低いものの、副作用が比較的少なく長期服用しやすいという特徴があります。効果を感じるまでに2週間から1ヶ月程度かかることが一般的です。

4.3 市販のサプリメントや医薬品の選び方

婦人科受診のハードルが高いと感じる方は、まず市販のサプリメントや医薬品から試してみるのも一つの方法です。エクオール含有サプリメント、プラセンタ、ビタミンB群などが更年期のだるさ対策として販売されています。

特にエクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換された成分で、エストロゲンに似た働きをするため注目されています。ただし、日本人の約半数はエクオールを体内で作れない体質とされているため、サプリメントでの摂取が有効です。

一方で市販の医薬品では、命の母Aやルビーナなどが更年期症状の緩和を目的とした製品として知られています。これらは漢方成分やビタミンを配合した複合製剤です。購入前に薬剤師に相談し、自分の症状に合った製品を選ぶことが大切です。ただし、市販品で改善が見られない場合は専門的な治療を検討すべきです。

5. まとめ

更年期のだるさは、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れ、基礎代謝の低下、睡眠不足やストレスなど、複数の要因が重なって起こります。「何もしたくない」と感じるほど辛い時は、無理をせず体を休めることが最優先です。

まずは横になって休息を取る、体を温める、アロマや音楽でリラックスするなど、すぐに実践できるセルフケアから始めましょう。症状の改善には、大豆イソフラボンを含むバランスの良い食事、軽い運動習慣、質の高い睡眠環境の整備といった生活習慣の見直しも効果的です。

日常生活に支障が出るほど症状が続く場合は、婦人科でのホルモン補充療法や漢方薬の処方など、医療的な対処法を検討することも大切です。自分に合った方法を見つけて、この時期を無理なく乗り切りましょう。

和歌山の更年期障害専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では、女性ホルモンと自律神経を4か月で整える専門の鍼灸で更年期障害の不調やお悩みを解決します。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

更年期障害の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【この記事を書いた人】

 矢野泰宏(やの やすひろ)

 鍼灸師/更年期ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長

ホットフラッシュ・イライラ・不眠・倦怠感など、更年期に伴うつらい症状に対して、女性の体と心に寄り添う鍼灸施術を提供しています。ホルモンバランスの変化に伴う体調不良を、東洋医学の観点からやさしく整え、毎日を快適に過ごせるようサポートしています。

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参考サイト

日本女性医学学会 体のだるさ 疲れやすい

その「だるい」症状、更年期かも?原因と今すぐできる対策を専門家が解説 

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