その症状、緊張型頭痛かも?原因・見分け方と自分でできる簡単セルフケア術

日頃から頭が重く締め付けられるような痛みに悩まされていませんか?それは緊張型頭痛かもしれません。この記事では、緊張型頭痛の特徴や他の頭痛との見分け方、肩こりやストレスなどの根本的な原因について詳しく解説します。さらに、マッサージやストレッチなど今すぐできる効果的なセルフケア方法から、日常生活での予防策まで実践的な対処法をお伝えします。適切な知識と対策で、つらい頭痛から解放される第一歩を踏み出しましょう。
1. 緊張型頭痛とは
緊張型頭痛は、日本人の約22%が経験する最も頻度の高い一次性頭痛です。頭全体を締め付けられるような鈍い痛みが特徴的で、日常生活に支障をきたすことがあります。主に筋肉の緊張やストレスが原因となって発症し、現代人の生活スタイルと密接に関わっています。
1.1 緊張型頭痛の特徴
緊張型頭痛には以下のような特徴的な症状があります。頭痛の種類を正しく理解することで、適切な対処法を選択できるようになります。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 痛みの性質 | 締め付けられるような鈍痛、重苦しい感覚 |
| 痛みの場所 | 頭全体、後頭部から首筋にかけて |
| 痛みの強さ | 軽度から中等度(日常生活は可能) |
| 持続時間 | 30分から7日間(平均4~6時間) |
| 頻度 | 月15日未満(稀発性)または月15日以上(慢性) |
頭痛と同時に肩や首のこわばり、めまい感、軽度の吐き気を伴うことがありますが、片頭痛のような激しい症状は通常見られません。また、動作によって痛みが悪化することは少なく、仕事や家事などの日常活動を継続できることが多いのも特徴です。
1.2 他の頭痛との違い
頭痛には複数の種類があり、それぞれ症状や対処法が異なります。緊張型頭痛を正しく識別するために、主要な頭痛との違いを理解しておきましょう。
| 頭痛の種類 | 痛みの特徴 | 随伴症状 | 痛みの場所 |
|---|---|---|---|
| 緊張型頭痛 | 締め付けるような鈍痛 | 肩こり、首のこわばり | 頭全体、後頭部 |
| 片頭痛 | ズキンズキンと拍動性の痛み | 吐き気、光・音過敏 | 頭の片側(両側の場合もあり) |
| 群発頭痛 | 激烈な刺すような痛み | 涙、鼻づまり、結膜充血 | 目の奥、こめかみ周辺 |
緊張型頭痛は動作によって痛みが増強されることが少なく、静かな環境で安静にしていても症状が軽減されにくいという特徴があります。一方、片頭痛では階段の昇降などの動作で痛みが悪化し、暗く静かな場所で休むと症状が改善することが多く見られます。
また、緊張型頭痛では前兆症状が現れることはほとんどありませんが、片頭痛の約3割では閃輝暗点と呼ばれる視覚異常が頭痛の前に生じます。群発頭痛は男性に多く、決まった時期に集中して発症する傾向があり、緊張型頭痛とは明らかに異なる症状パターンを示します。
2. 緊張型頭痛の主な原因

緊張型頭痛は、身体的な要因と精神的な要因が複雑に絡み合って発生します。現代の生活習慣やストレス社会が大きく関与しており、根本的な原因を理解することで効果的な対策を立てることができます。
2.1 身体的な原因
身体的な原因は、主に筋肉の緊張や血行不良によって引き起こされます。特に、頭部・首・肩周辺の筋肉の状態が大きく影響しています。
2.1.1 肩こりや首の筋肉の緊張
僧帽筋や後頭下筋群などの首・肩周辺の筋肉が過度に緊張すると、頭部への血流が悪くなり頭痛を引き起こします。これらの筋肉は頭蓋骨に直接付着しているため、筋肉の収縮が頭部に直接的な圧迫感や痛みをもたらします。
特に現代人に多い「スマートフォン首」や「巻き肩」の姿勢は、これらの筋肉に持続的な負担をかけ続けます。筋肉が硬直することで神経が圧迫され、頭部全体に重苦しい痛みが広がっていくのが特徴です。
2.1.2 長時間の同じ姿勢
デスクワークやスマートフォンの使用により、長時間同じ姿勢を維持することで筋肉の柔軟性が低下し、血行が悪化します。特に前かがみの姿勢では、頭部が前方に突き出る「頭部前方位」となり、首の後ろ側の筋肉に過度な負担がかかります。
| 姿勢の問題 | 影響する部位 | 症状への影響 |
|---|---|---|
| 猫背 | 胸郭、肩甲骨周辺 | 肩こりから頭痛へ発展 |
| 頭部前方位 | 後頭下筋群、上位頸椎 | 後頭部から頭頂部の痛み |
| 巻き肩 | 大胸筋、小胸筋 | 首・肩の筋緊張増加 |
2.2 精神的な原因
精神的ストレスは自律神経系に影響を与え、筋肉の緊張や血管の収縮を引き起こします。現代社会では避けることの難しい要因ですが、適切な管理により症状を軽減できます。
2.2.1 ストレスや不安
慢性的なストレスは交感神経を優位にし、筋肉を常に緊張状態に保ちます。仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、経済的な不安などが持続すると、無意識のうちに肩や首の筋肉に力が入り続けることになります。
また、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌増加により、痛みに対する感受性が高まることも分かっています。これにより、通常であれば気にならない程度の筋肉の緊張でも、強い頭痛として感じられるようになります。
2.2.2 睡眠不足
質の悪い睡眠や睡眠不足は、筋肉の回復を妨げ、ストレス耐性を低下させる重要な要因です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復や疲労回復が行われますが、睡眠が不十分だとこのプロセスが阻害されます。
さらに、睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、交感神経が過度に活性化された状態が続きます。その結果、筋肉の緊張が解けにくくなり、頭痛が慢性化しやすくなります。
3. 緊張型頭痛の症状と見分け方

3.1 典型的な症状
緊張型頭痛は、日常生活でよく経験される頭痛のひとつです。頭全体を締め付けられるような重苦しい痛みが特徴的で、多くの人が「ヘルメットをかぶったような圧迫感」や「頭にバンドを巻かれたような感覚」と表現します。
痛みの程度は軽度から中等度で、ズキンズキンと脈打つような痛みではなく、持続的な鈍痛として現れます。頭の両側に同時に症状が出ることが多く、特に後頭部から首にかけての重だるさを伴います。
| 症状の特徴 | 緊張型頭痛の場合 |
|---|---|
| 痛みの質 | 締め付けられるような圧迫感、重苦しい痛み |
| 痛みの程度 | 軽度から中等度 |
| 痛みの場所 | 頭全体、特に両側性 |
| 持続時間 | 30分から7日間 |
| 随伴症状 | 肩こり、首の痛み(吐き気や嘔吐は通常なし) |
また、緊張型頭痛では体を動かしても痛みが悪化することは少なく、日常的な階段の昇降や歩行などの軽い運動では症状に変化がないことが一般的です。
3.2 片頭痛との見分け方
緊張型頭痛と片頭痛は混同されやすいため、適切な対処をするためには両者を正しく区別することが重要です。
片頭痛はズキンズキンと脈打つような激しい痛みが特徴で、多くの場合頭の片側に起こります。また、光や音に敏感になったり、吐き気や嘔吐を伴うことが多いのも片頭痛の特徴です。
| 比較項目 | 緊張型頭痛 | 片頭痛 |
|---|---|---|
| 痛みの性質 | 圧迫感、締め付け感 | ズキンズキンと拍動性 |
| 痛みの場所 | 頭全体(両側性) | 頭の片側が多い |
| 痛みの強さ | 軽度から中等度 | 中等度から重度 |
| 体動時の変化 | 変化なし | 悪化する |
| 随伴症状 | 肩こり、首の痛み | 吐き気、嘔吐、光・音過敏 |
緊張型頭痛では前兆症状はほとんど見られませんが、片頭痛では視界にチカチカした光が現れるなどの前兆が起こることがあります。
3.3 群発頭痛との見分け方
群発頭痛は比較的まれな頭痛ですが、緊張型頭痛とは全く異なる特徴を持っています。
群発頭痛は目の奥をえぐられるような激烈な痛みが特徴で、必ず頭の片側、特に目の周辺に限局して起こります。痛みは非常に強く、「人生最悪の痛み」と表現されることもあります。
群発頭痛では、痛みと同じ側の目が充血したり涙が出たり、鼻詰まりや鼻水などの症状を伴います。また、一定期間に集中して発作が起こることから「群発」という名前がついています。
| 比較項目 | 緊張型頭痛 | 群発頭痛 |
|---|---|---|
| 痛みの強さ | 軽度から中等度 | 極めて激しい |
| 痛みの場所 | 頭全体 | 目の周辺、片側のみ |
| 発作の頻度 | 不定期 | 一定期間に集中 |
| 持続時間 | 30分から数日 | 15分から3時間 |
| 随伴症状 | 肩こり、首の痛み | 目の充血、涙、鼻症状 |
緊張型頭痛の場合、痛みがあってもじっとしていることで楽になる傾向がありますが、群発頭痛では痛みのために落ち着いていることができず、動き回ることが多いのも大きな違いです。
4. 自分でできる簡単セルフケア術

緊張型頭痛は適切なセルフケアで症状を軽減できます。日常的に実践できる方法を身につけることで、頭痛の頻度や強さを大幅に改善することが可能です。
4.1 即効性のあるケア方法
頭痛が起きた時にすぐに実践できる対処法をご紹介します。これらの方法は症状が出始めた早い段階で行うことで、より高い効果が期待できます。
4.1.1 マッサージとストレッチ
頭痛の原因となる筋肉の緊張を直接的にほぐすことで、痛みを和らげることができます。以下の手順で行いましょう。
| 部位 | マッサージ方法 | 時間 |
|---|---|---|
| こめかみ | 指の腹で円を描くように優しく押す | 30秒×3回 |
| 首の付け根 | 親指で首筋に沿って上下にさする | 1分間 |
| 肩 | 手のひら全体で肩を包み込むように揉む | 1分間 |
首のストレッチも効果的です。ゆっくりと首を左右に傾け、前後に動かすことで筋肉の緊張を緩和します。無理に力を入れず、痛気持ちいい程度の強さで行うことが重要です。
4.1.2 温熱療法
温めることで血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。以下の方法が特に効果的です。
| 方法 | 温度 | 時間 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 蒸しタオル | 40-42度 | 10-15分 | 首・肩の血行改善 |
| 入浴 | 38-40度 | 15-20分 | 全身の筋肉緩和 |
| 温湿布 | 体温より少し高め | 30分-1時間 | 持続的な温熱効果 |
温熱療法は血管を拡張させ、酸素や栄養素の供給を改善するため、緊張型頭痛には非常に有効です。特に入浴時にぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身の緊張がほぐれます。
4.2 日常生活でできる予防法
頭痛を未然に防ぐための生活習慣の改善は、長期的な症状改善に欠かせません。継続的な実践により、頭痛の発生頻度を大幅に減らすことができます。
4.2.1 正しい姿勢の維持
現代人の多くが抱える姿勢の問題は、緊張型頭痛の最大の要因の一つです。正しい姿勢を意識することで、首や肩への負担を軽減し、頭痛を予防できます。
| 場面 | 正しい姿勢のポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| デスクワーク | 画面と目線が同じ高さ、足裏全体が床につく | 1時間に1回は立ち上がる |
| スマートフォン使用 | 画面を目線の高さまで上げる | 長時間の連続使用を避ける |
| 睡眠時 | 首のカーブを保つ高さの枕を使用 | うつ伏せ寝は避ける |
特にデスクワーク中は、背筋を伸ばし、肩の力を抜いた状態を保つことが大切です。定期的に肩甲骨を寄せる動作を行うことで、前かがみになりがちな姿勢をリセットできます。
4.2.2 ストレス管理
精神的な緊張は身体的な緊張を引き起こし、頭痛の原因となります。効果的なストレス管理を行うことで、心身両面からの頭痛予防が可能です。
深呼吸法は最も手軽で効果的な方法の一つです。4秒で息を吸い、4秒止めて、8秒かけてゆっくり吐く腹式呼吸を1日数回行うことで、自律神経のバランスが整います。
| ストレス管理法 | 実践時間 | 効果 |
|---|---|---|
| 深呼吸・瞑想 | 5-10分 | 即座にリラックス効果 |
| 軽い運動 | 20-30分 | ストレスホルモン減少 |
| 趣味の時間 | 個人差あり | 気分転換・リフレッシュ |
| 十分な睡眠 | 7-8時間 | 疲労回復・ストレス軽減 |
規則正しい生活リズムを保つことも重要です。毎日同じ時間に就寝・起床することで、体内時計が整い、ストレスに対する抵抗力が高まります。質の良い睡眠は筋肉の緊張を緩和し、頭痛予防に直結します。
また、カフェインの過剰摂取や脱水状態も頭痛を誘発する可能性があるため、適切な水分補給を心がけ、カフェインは1日400mg以下に抑えることをおすすめします。
5. 病院を受診すべきタイミング

緊張型頭痛は多くの場合セルフケアで改善できますが、重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、適切なタイミングでの受診が重要です。症状の変化や程度を正しく判断し、必要に応じて専門的な診断を受けることで、安心して治療に取り組むことができます。
5.1 危険な症状のサイン
以下の症状が現れた場合は、緊急性が高い可能性があるため速やかに受診することをおすすめします。これらは緊張型頭痛とは異なる深刻な疾患の兆候である可能性があります。
| 症状の種類 | 具体的な症状 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 突然発症する激しい痛み | 今まで経験したことのない激痛が突然始まる | 高 |
| 意識障害を伴う症状 | 意識がもうろうとする、失神する | 高 |
| 発熱と首の硬直 | 38度以上の発熱と首が曲がりにくい状態 | 高 |
| 視覚や言語の異常 | 物が二重に見える、ろれつが回らない | 高 |
| 手足の麻痺 | 片側の手足に力が入らない、しびれる | 高 |
また、頭痛の性質が急激に変化した場合や、薬が全く効かなくなった場合も注意が必要です。普段の緊張型頭痛とは明らかに異なる痛みを感じた時は、重篤な疾患の可能性を考慮して早期の受診を検討しましょう。
慢性的な症状についても、日常生活に支障をきたすレベルの頭痛が週に3日以上続く場合や、市販薬を月に10日以上服用している場合は専門的な治療が必要になることがあります。
5.2 適切な診療科の選び方
緊張型頭痛の診断と治療において、症状の特徴や併存する問題に応じて適切な診療科を選択することが効果的な治療への第一歩となります。
まず初回受診の際は、頭痛を専門的に扱う脳神経内科での受診が最も適切です。脳神経内科では詳細な問診と神経学的検査により、緊張型頭痛の確定診断を行うとともに、他の頭痛疾患や脳の疾患との鑑別診断を実施します。
症状に応じた診療科の選び方は以下の通りです:
- 脳神経内科:頭痛の専門的診断、薬物療法、他疾患との鑑別
- 整形外科:首や肩の筋肉の問題が主要因の場合
- 心療内科・精神科:ストレスや不安が強く関与している場合
- 眼科:眼精疲労が原因として疑われる場合
- 耳鼻咽喉科:副鼻腔炎などの鼻の疾患が関連している場合
受診の際は、頭痛の発生頻度、持続時間、痛みの性質、誘因となる状況などを記録した頭痛ダイアリーを持参すると、より正確な診断につながります。また、現在服用している薬や既往歴についても詳しく伝えることが重要です。
セカンドオピニオンを求める場合は、これまでの検査結果や治療経過を整理した上で、頭痛を専門とする別の脳神経内科を受診することを検討しましょう。専門的な知識と経験を持つ医療機関での診察により、より適切な治療方針を見つけることができます。
6. まとめ
緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張、ストレス、長時間の同じ姿勢などが原因で起こる最も一般的な頭痛です。頭全体を締め付けられるような痛みが特徴で、片頭痛のような拍動性の痛みや吐き気はありません。日常的なマッサージやストレッチ、正しい姿勢の維持、ストレス管理により予防・改善が可能です。ただし、突然の激しい頭痛や発熱を伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。適切なセルフケアで症状の軽減を図りながら、必要に応じて専門医に相談することが大切です。
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【この記事を書いた人】
矢野泰宏(やの やすひろ)
鍼灸師/自律神経ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長
ストレスによるめまい・耳鳴り・頭痛・不眠・パニック障害・不安感など、自律神経の乱れによる不調に悩む方を対象に、薬に頼らない東洋医学的アプローチでのサポートを行っています。丁寧なカウンセリングと身体にやさしい鍼灸で、心身のバランスを整える施術を心がけています。
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