めまいが朝に起きる…もしかして病気?原因と対策、何科へ行くべきかを完全ガイド

起き抜けに頭がぐらつくのは貧血?それとも脳の病気?から専門科選び、検査内容、自宅での予防策まで、朝に起こるめまいの原因と対処を網羅的に解説。多くは自律神経や起立性低血圧など生活改善で軽快する一方、脳梗塞など緊急性の高いケースもあるため、危険サインと受診タイミングを本記事で確認しよう。原因別の治療法や鉄分・水分補給の具体的なコツも紹介し、明日から安心して一日をスタートできる情報が手に入ります。
1. 朝にめまいが起こるメカニズムと特徴
朝は体温・血圧・自律神経の働きが急激に切り替わる時間帯であり、わずかな乱れでも平衡感覚に影響しやすい。寝ているあいだに体内の水分が減少し、脳への血流量が低下すること、さらに内耳リンパ液の圧が変動しやすいことなどが重なり、「ふわっとする」「ぐるぐる回る」といった多様なめまいが生じやすくなる。
1.1 「立ちくらみ」と「ぐるぐる回る」めまいの違い
朝に起こるめまいは大きく「立ちくらみ(浮動性)」と「ぐるぐる回る(回転性)」の二つに分けられる。
| 種類 | 主な体感 | 起こりやすいメカニズム | 特徴的な誘因 |
|---|---|---|---|
| 立ちくらみ (浮動性) |
視界が暗くなる・ふわっと足元が浮く | 急な血圧低下で脳に十分な血液が届かない | 寝起きに急に立つ・長時間の起立 |
| ぐるぐる回る (回転性) |
天井や周囲が回る感覚 | 内耳の三半規管や前庭神経の情報異常 | 頭位を変えた直後・寝返り・耳の不調 |
1.1.1 血圧変動が関与する立ちくらみ
立ち上がった瞬間に血液が下肢にたまり、脳血流が一過性に不足すると視界が白くなる・意識が遠のくなどの症状が出現する。朝方は血圧が最も低いため、より起こりやすい。
1.1.2 内耳の情報錯綜による回転性めまい
睡眠中の姿勢で耳石が動きやすくなる、あるいは内耳液がむくむことでバランス情報が左右で不一致になり、頭を動かした瞬間に強い回転感が生じる。
1.2 同時に現れやすい吐き気や頭痛などの症状
めまい単独よりも複数の不調が同時に出るケースが多く、原因推定の手がかりとなる。
| 随伴症状 | 考えられる背景 |
|---|---|
| 吐き気・嘔吐 | 内耳刺激による自律神経反射や低血圧時の脳虚血 |
| 頭痛 | 血管拡張・収縮の変動や睡眠不足による筋緊張 |
| 耳鳴り・耳閉感 | 内耳圧変動、リンパ液のむくみ |
| 手足のしびれ・脱力 | 血糖変動や血流障害が疑われるサイン |
これらが強い場合や持続する場合は生活習慣の見直しや早期の原因特定が欠かせない。
2. 朝のめまいが示す主な原因

朝に生じるめまいは、循環器・代謝・内耳・神経・内分泌・生活習慣など複数の要因が重なって起こることが多い。下表で全体像を把握したうえで、各原因の特徴を確認してみよう。
| 原因 | 代表的な症状・発生シーン | キーワード |
|---|---|---|
| 起立性低血圧 | 起床直後に立ち上がるとクラッとする | 血圧低下/自律神経 |
| 鉄欠乏性貧血 | 動悸・息切れを伴うふわふわ感 | ヘモグロビン不足/女性 |
| 低血糖 | 冷や汗・手の震えとともにめまい | インスリン/糖質不足 |
| 脱水・塩分不足 | 夏場・発汗後にフワッとする | 水分喪失/電解質 |
| 内耳障害 | 天井がぐるぐる回る回転性 | メニエール/耳鳴り |
| 脳血管障害 | 片側のしびれ・ろれつ不良を伴う | 脳梗塞/脳出血 |
| 薬やアルコール | 新しい薬開始後・深酒翌朝 | 副作用/脱水 |
| 更年期・ホルモン変化 | ほてり・発汗と同時 | エストロゲン低下 |
| 睡眠不足・ストレス | 休日明け・多忙時にふらつく | 自律神経乱れ/睡眠負債 |
2.1 起立性低血圧と自律神経の乱れ
寝ている姿勢から急に立ち上がると、重力で血液が下半身にたまり一時的に脳血流が減少する。通常は自律神経が血管を収縮させ血圧を維持するが、その反応が鈍いと「立ちくらみ」タイプのめまいが出現しやすい。成長期の若年層や低血圧体質の人、夜更かし・朝食抜きが多い人で頻度が高い。
2.1.1 セルフケアのポイント
- 起床前に手足を動かしてからゆっくり起き上がる
- 枕元に常温の水を置き、立つ前にコップ1杯飲む
- 深呼吸とふくらはぎポンプ運動で血流を促進する
2.2 貧血・鉄欠乏性貧血
酸素を運ぶヘモグロビンが不足すると、安静時でも脳に届く酸素量が低下しふわふわとした浮動性めまいを感じる。月経量が多い人、偏食やダイエットで肉・魚を控えている人に多く、動悸・寒気・爪の変形を伴うことがある。
2.2.1 セルフケアのポイント
- 赤身肉・レバー・あさりなどヘム鉄を含む食品を意識して摂取
- ビタミンCを組み合わせて鉄の吸収率を上げる
- コーヒー・緑茶のタンニンは食後30分以降に
2.3 低血糖と糖尿病治療中のリスク
夜間にインスリン分泌や注射量が過剰になると、朝に血糖が急降下して冷や汗・手の震え・動悸とともにめまいが起きる。前日の飲酒や夕食量の不足が誘因となることもある。
2.3.1 セルフケアのポイント
- 寝る前に血糖値をチェックし、必要に応じて補食をとる
- ブドウ糖タブレットや砂糖入り飲料を枕元に準備
- 処方薬の量やタイミングは自己判断で変えず、定期的に見直す
2.4 脱水・水分不足と塩分バランス
睡眠中は呼気や発汗で約500〜700mLの水分が失われる。補給が不足すると血液量が減り朝の血圧が下がるため立ち上がった瞬間のふらつきが増える。高温多湿の季節やアルコール摂取翌朝は特に注意。
2.4.1 セルフケアのポイント
- 起床後すぐに経口補水液または水+ひとつまみの塩でリカバリー
- 就寝前のカフェイン・アルコールは利尿作用で脱水を悪化させる
- 日中は体重1kgあたり30〜35mLを目安にこまめな水分補給
2.5 メニエール病など内耳の障害
内耳のリンパ液が過剰になると、三半規管が誤った回転情報を脳に送る。その結果「天井や部屋がぐるぐる回る」回転性めまいが数分〜数時間続く。耳鳴り・難聴・耳閉感を伴い、ストレスや睡眠不足が発作の引き金になる。
2.5.1 セルフケアのポイント
- 塩分を1日6g程度に抑え、リンパ液の過剰貯留を防ぐ
- カフェイン・ニコチンは内耳の血流を悪化させるため控えめに
- 音楽や深呼吸でリラックスしストレスホルモンを低下させる
2.6 脳梗塞や脳出血など脳血管障害
脳幹や小脳の血管が詰まる・破れると、平衡機能の中枢が傷害され突然発症し、歩行困難や激しい嘔吐を伴うめまいが起こる。高血圧・脂質異常症・喫煙・不整脈がリスク因子となる。
2.6.1 セルフケアのポイント
- 高血圧を放置しない、食塩を1日6g未満に
- 揚げ物や加工肉を減らし、魚・野菜・海藻中心の食生活へ
- 禁煙と適度な有酸素運動で血管を守る
2.7 薬の副作用やアルコールの影響
降圧薬・睡眠薬・抗不安薬などは血圧変動や中枢神経への作用でぼーっとする浮動感を誘発することがある。アルコールは小脳を麻痺させ、利尿による脱水も重なり翌朝のめまいを悪化させる。
2.7.1 セルフケアのポイント
- 新しい薬を飲み始めたらめまいの有無を日誌に記録
- アルコールは就寝3時間前まで、適量を守る
- 二日酔い時は経口補水液で素早く水分・電解質を補う
2.8 更年期障害やホルモンバランスの変化
エストロゲンが急激に減少すると血管運動神経が乱れホットフラッシュに続くふらつきが起こりやすい。不眠・動悸・気分変動を伴い、40代後半〜50代前半の女性に多い。
2.8.1 セルフケアのポイント
- 大豆イソフラボン、ボロンを含むキャベツ・りんごで植物性エストロゲンを補う
- 骨盤底筋トレーニングやヨガで血流を改善
- 深部体温を下げるぬるめの入浴で質の高い睡眠を確保
2.9 睡眠不足・ストレス・生活リズムの乱れ
交感神経優位の状態が続くと筋肉が緊張し血流が悪化。加えてメラトニン分泌が遅れ、起床時の覚醒レベルが低いままふわっとしためまいを感じやすい。夜更かし・シフト勤務・長時間スマホ使用が誘因。
2.9.1 セルフケアのポイント
- 就寝90分前の軽いストレッチと室温調整で入眠を促進
- 朝起きたらカーテンを開け日光を浴びて体内時計をリセット
- 寝る前のブルーライトは画面のナイトシフト機能で低減
3. セルフチェックのポイント

朝のめまいは原因が多岐にわたるため、まずは自分で状態を整理し危険度や生活習慣との関連性を把握することが重要です。以下の3ステップを実践して、自分の体調を客観視しましょう。
3.1 症状チェックリスト
めまいの種類や随伴症状を記録しておくと、原因の絞り込みに役立ちます。○×を付けながら確認してください。
| チェック項目 | ○/× | ポイント |
|---|---|---|
| 立ち上がった瞬間に視界が暗くなる・ふらつく | 起立性低血圧や鉄欠乏が疑われやすい | |
| 横になっても天井や周囲が回転する | 内耳の平衡機能障害を示唆 | |
| 耳鳴り・難聴が同時に起こる | メニエール病などに特徴的 | |
| 顔や手足にしびれ・脱力が現れる | 脳血管トラブルの可能性 | |
| 激しい頭痛・ろれつ障害がある | 緊急性が高いサイン | |
| 空腹時に冷や汗・手の震えを伴う | 低血糖を疑う |
○が多いほど注意が必要です。特にしびれ・激しい頭痛・言語障害がある場合は昼夜を問わず早急な対応が望まれます。
3.2 一緒に確認したいバイタルサイン
主観的な症状だけでは判断が難しいため、次のバイタルサインを同じ時間帯に測定・記録しましょう。
- 血圧:起床直後と立ち上がった1分後の比較が有効
- 脈拍:不整脈や頻脈の有無をチェック
- 体温:感染症や甲状腺機能の変化を示すことがある
- 血糖値:家庭用測定器があれば空腹時に計測
- 体重・水分摂取量:短期間の変動に注意
これらの客観データは原因分析を大きく助けます。測定機器がない場合でも血圧計だけは用意しておくと安心です。
3.3 めまい日記のつけ方
症状の出現パターンを可視化すると、生活習慣や環境要因との関連が見えやすくなります。
- 専用ノートまたはスマートフォンのメモアプリを用意
- 以下のテンプレートを毎日同じ形式で記入
記入項目 例 発生時刻・継続時間 6:30 起床後30秒、約2分 めまいのタイプ 回転性・浮動性・立ちくらみ 同時症状 吐き気・耳鳴り・頭痛 前日の睡眠時間 23:00〜5:30(6.5時間) 就寝前の飲食 缶ビール1本 ストレスイベント 重要なプレゼン資料の締切 - 1〜2週間ごとに振り返り、起床直後に集中する・水分が少ない日に悪化するなどの傾向を抽出
こうして整理した情報は、相談時に症状を正確に伝える助けとなり、検査のスムーズな選択につながります。
4. 受診のタイミングと病院の選び方

朝に突然のめまいを感じたとき最初に確認したいのは、「今すぐ救急対応が必要か」「外来で検査を受ければよいか」の線引きです。以下のポイントを参考に、適切な行動を取りましょう。
4.1 救急車を呼ぶべき危険サイン
次のような症状がめまいと同時に現れた場合は、迷わず緊急通報してください。
- ろれつが回らない、片側の手足がしびれる・動かしにくい
- 突然の激しい頭痛や嘔吐、意識がぼんやりする
- 二重に見える、視野が欠ける、顔面のゆがみ
- 胸痛・動悸・息切れが強く続く
- 高熱(38.5℃以上)やけいれんを伴う
これらは脳梗塞、脳出血、重度の不整脈など命に関わる可能性があるため、タクシーや自家用車ではなく救急車の利用が推奨されます。
4.2 何科へ行くべきか:耳鼻科・神経内科・内科の違い
危険サインがなくても、繰り返すめまいは専門的な検査が必要です。次の表で症状と科の目安を整理しました。
| 主な症状・背景 | 適切な科 | 代表的な検査 | 想定される主な疾患 |
|---|---|---|---|
| 耳鳴り、難聴、ぐるぐる回るようなめまい | 耳鼻科 | 聴力、平衡機能、ENG | メニエール病、良性発作性頭位めまい症 |
| 手足のしびれ、歩行のふらつき、ろれつ障害 | 神経内科 | MRI・CT、神経学的テスト | 脳梗塞、一過性脳虚血発作、小脳疾患 |
| 動悸、息切れ、立ち上がり時のふらつき | 内科 | 血液、心電図、血圧変動 | 起立性低血圧、貧血、脱水 |
「どこへ行くか迷う」「複数の症状が重なっている」場合は、まずは総合病院の外来で相談し、必要に応じて専門外来へ紹介してもらうとスムーズです。
4.3 紹介状が必要なケース
紹介状は、検査結果や経過を共有し無駄な重複検査を防ぐための重要な書類です。以下のような状況では準備を検討しましょう。
- 地域の診療所で初期検査や治療を受けたが症状が改善しない
- MRI・CTなど高度な機器による精密検査が必要と説明された
- 難治性・再発性のめまいで複数の科をまたぐ診療が見込まれる
- 紹介状がないと初診時選定療養費が発生する大規模病院へ行く場合
紹介状があると受付から診察までの流れがスピーディになり、診療費も抑えられるメリットがあります。発行には日数がかかることもあるため、事前に問い合わせておくと安心です。
5. 病院で行われる主な検査

5.1 血液検査でわかること
採血は最も基本的で情報量の多い検査です。赤血球数・ヘモグロビン値からは鉄欠乏性貧血や慢性失血、白血球数やCRPからは感染・炎症、血糖やHbA1cからは低血糖リスクの有無、電解質バランスからは脱水や内分泌異常が推定できます。甲状腺ホルモンやビタミンB12・葉酸の測定を追加することで、めまいを引き起こす内分泌疾患や神経障害を早期に見つけられる点も重要です。
| 検査項目 | 主に確認する異常 | 関連しやすいめまい原因 |
|---|---|---|
| 赤血球・ヘモグロビン | 貧血 | 鉄欠乏性貧血 |
| 血糖・HbA1c | 高血糖・低血糖 | 糖尿病治療中の低血糖 |
| Na・K・Cl | 電解質異常 | 脱水、起立性低血圧 |
| TSH・FT4 | 甲状腺機能異常 | ホルモンバランスの変化 |
5.2 MRI・CTなど画像検査
画像検査は脳血管障害や構造的な異常を迅速に除外する目的で行われます。急性期の脳梗塞や脳出血が疑われる場合は頭部CTが優先され、詳細な評価や内耳・小脳など軟部組織の描出にはMRIが有用です。造影剤を用いるMRA・CTAを追加すれば血管の狭窄・奇形まで確認できます。
5.2.1 MRI
T1・T2強調像に加えてDWIを撮像することで、数時間以内の小さな脳梗塞も検出可能です。内耳のリンパ液貯留や腫瘍なども描出できるため、めまいの原因検索に欠かせません。
5.2.2 CT
短時間で撮影できるため、嘔吐や意識障害を伴う緊急症例で第一選択になります。出血や骨折の有無を迅速に評価できます。
| 画像検査 | 長所 | 確認しやすい病態 |
|---|---|---|
| MRI | 高い軟部組織分解能 | 小脳・内耳の病変 |
| CT | 撮影時間が短い | 脳出血・骨折 |
5.3 聴力検査と平衡機能検査
内耳性めまいが疑われる場合には、オージオメトリや語音聴力検査で聴力低下の有無を確認し、重心動揺計や眼球運動検査で平衡機能を定量化します。聴力低下と回転性めまいの組み合わせはメニエール病や前庭神経炎の重要な手がかりとなります。
| 検査名 | 目的 | 測定方法 |
|---|---|---|
| 純音聴力検査 | 周波数ごとの聴力閾値を測定 | ヘッドホンからの音刺激に対する反応を記録 |
| 重心動揺計 | 静止立位のふらつきを定量化 | 力学的センサー上で30秒間測定 |
| 眼球運動検査 | 眼振の方向・速度を評価 | 赤外線カメラで追跡 |
5.4 心電図・ホルター心電図
起立性低血圧や不整脈が原因のめまいを確認するためには、12誘導心電図のほか24時間装着するホルター心電図が役立ちます。症状出現時の脈拍やST変化を記録できる点が大きな利点で、脈拍数の急激な低下や上昇が見つかれば治療方針が決定しやすくなります。
| 検査 | 計測時間 | 確認できる主な異常 |
|---|---|---|
| 12誘導心電図 | 数十秒 | 頻脈・徐脈、不整脈 |
| ホルター心電図 | 24時間 | 発作性不整脈、無症候性虚血 |
6. 治療と対策:原因別アプローチ

6.1 起立性低血圧への薬物療法と行動療法
6.1.1 薬物療法
血圧を安定させるために処方されることが多いのは、昇圧薬ミドドリン塩酸塩やフルドロコルチゾンなど。利尿作用のある薬を併用している場合は調整が必要になる。
6.1.2 行動療法
朝は急に立ち上がらず、ベッド上で足を動かす「足踏み運動」を30秒ほど行い、血液を下肢から心臓へ戻す。
弾性ストッキングの着用や、枕元に500 mL程度の経口補水液を置いておくと、就寝中の脱水を防ぎ発症リスクを下げられる。
6.2 貧血を改善する食事療法とサプリメント
6.2.1 食事療法
| 食品 | 鉄含有量(㎎/100 g) | 吸収率を高める栄養素 |
|---|---|---|
| レバー(豚) | 13.0 | ビタミンC・たまねぎの硫化アリル |
| あさり水煮 | 23.8 | クエン酸(レモン) |
| 小松菜 | 2.8 | 動物性たんぱく質 |
動物性ヘム鉄とビタミンCを同時に摂ることで吸収率が約2倍に向上する。
6.2.2 サプリメント
市販の鉄グリシン、フェロケルなどは胃への刺激が少ない。ビタミンB12や葉酸を含む総合タイプを選ぶと複合的な貧血にも対応できる。
6.3 メニエール病の薬物治療とリハビリ
6.3.1 薬物治療
内リンパ水腫を抑えるイソソルビド内服液、浮腫を軽減する利尿薬(アセタゾラミド)が第一選択。発作時には抗ヒスタミン薬やベタヒスチンが用いられる。
6.3.2 リハビリ運動
平衡機能を鍛えるCawthorne-Cooksey体操を1日2回、目と頭の動きを組み合わせて実施すると、発作後のふらつきを短期間で改善しやすい。
6.4 自律神経を整える生活習慣とストレスケア
6.4.1 生活習慣の改善
就寝90分前の入浴(38 ℃程度)で深部体温を一旦上げ、放熱で眠りを誘導。起床後はカーテンを開けて2,500 lx以上の自然光を浴びることで、体内時計のリセットが可能。
6.4.2 ストレスケア
呼吸法は4秒吸って6秒吐く「4-6呼吸」が簡単で効果的。腹横筋が刺激され副交感神経優位となり、めまい誘発閾値が上がる。
6.5 低血糖時の緊急対応と食事のポイント
6.5.1 緊急対応
血糖値70 mg/dL未満が疑われる場合は、ブドウ糖15 g(市販タブレット3~4個)を摂取し、15分後に再評価する「15-15ルール」が推奨される。
6.5.2 予防的食事
高GI食品を単独で摂らず、全粒粉パン+卵+オリーブオイルのように脂質・たんぱく質を組み合わせると血糖変動が緩やかになる。
6.6 更年期障害に対するホルモン療法の選択肢
6.6.1 ホルモン療法
エストラジオール経皮パッチと黄体ホルモン内服を組み合わせる方法は、血中濃度を安定させつつ子宮内膜の増殖も抑制できる。
6.6.2 補完療法
大豆イソフラボン、プラセンタエキス、ラクトバチルス発酵物などのサプリメントは、ホルモン補充が難しい人の選択肢となる。
7. 今すぐできる朝のめまい予防法

7.1 正しい起床動作とストレッチ
急激な血圧変動を防ぐためには、布団の中での“準備運動”が鍵です。睡眠中に低下した血圧をゆるやかに上げることで、立ちくらみや回転性めまいの発生リスクを抑えられます。
| ステップ | 具体的な動作 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 1 深呼吸 | 仰向けで鼻から4秒吸い、口から6秒でゆっくり吐く ×5回 | 自律神経を整え心拍と血圧を徐々に上げる |
| 2 足首回し | 左右10回ずつ、つま先を大きく円を描く | ふくらはぎの筋ポンプを刺激し血流を促進 |
| 3 横向き寝返り | 膝を軽く曲げて横向きになり10秒キープ | 起き上がり時の血圧落差を軽減 |
| 4 サイドプッシュアップ | 手で床を押しながらゆっくり上体を起こす | 頸動脈への負担を減らしめまいを予防 |
| 5 ベッド脇ストレッチ | 首・肩を回し、太もも裏を伸ばす 各15秒 | 体幹筋と平衡感覚を目覚めさせ転倒を防止 |
7.2 水分と塩分を補う朝食メニュー例
睡眠中に失われる水分は約500mL。起床後30分以内に「水分+ほどよい塩分+エネルギー」を摂取すると血流が安定し、低血圧や脱水由来のめまいを防げます。
| メニュー例 | 水分量の目安 | 塩分量の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 味噌汁+おにぎり | 約250mL | 1.2g | 具にほうれん草や豆腐を加え鉄・たんぱく質も補給 |
| バナナスムージー+塩こんぶおにぎり | 約300mL | 1.0g | カリウムと糖質で低血糖を予防、塩こんぶでミネラル補給 |
| トマトジュース+チーズトースト | 約200mL | 0.9g | リコピンの抗酸化作用で血管を守り、発酵チーズでカルシウム強化 |
7.3 質の良い睡眠を取るための夜のルーティン
深部体温とメラトニン分泌のリズムを整えることが翌朝のめまい発生率を下げる最短ルートです。次の3ステップを目安に習慣化しましょう。
- 就寝90分前に38~40℃のぬるめ入浴で体温を一度上げ、放熱で自然な眠気を誘導
- 寝室の照明は電球色の間接光にし、300ルクス以下に抑えてブルーライトをカット
- 寝具は通気性の高い綿や麻を選び、室温26℃・湿度50~60%を保つ
7.4 生活リズムを整えるスマホ・ライトの活用法
概日リズムが乱れると自律神経とホルモンバランスが崩れ、朝のめまいを誘発します。光とデジタル機器を「時間帯で使い分ける」だけでも大きな改善が期待できます。
- 午前中はカーテンを開けて2,500ルクス以上の自然光を浴び、体内時計をリセット
- 午後以降はスマホの「ナイトシフト」や暖色フィルターを使用しブルーライトを削減
- 就寝1時間前から通知をオフにし、SNSや動画視聴を控えることで交感神経の高ぶりを抑制
- 朝のアラームは光目覚ましライトを併用し、光刺激でゆるやかに覚醒すると血圧変動が少なくなる
8. よくある質問Q&A

8.1 朝礼で立っているときの立ちくらみ対策は?
長時間同じ姿勢で立っていると血液が下半身に滞り、脳への血流が一時的に不足して立ちくらみが起こりやすくなります。
8.1.1 すぐにできるセルフケア
| 対策 | 具体的な方法 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| かかと上げ・足踏み | 30秒ごとにゆっくりと5〜10回かかとを上げ下げ、またはその場で足踏み | ふくらはぎのポンプ作用で血流を促す |
| 軽い水分補給 | 開始10分前に100〜150 mlの水または経口補水液を飲む | 脱水による血圧低下を防ぐ |
| 腹式呼吸 | 深く息を吸って3秒止め、ゆっくり吐く動作を3回 | 交感神経と副交感神経のバランスを整える |
立ちくらみが繰り返し起こる場合や、失神を伴う場合は循環器系・神経系の精査が必要になることがあります。早めに耳鼻科や内科などで相談しましょう。
8.2 妊娠中の朝のめまいは大丈夫?
妊娠初期から中期にかけては、ホルモン変化・血液量の急増・低血圧が重なり、朝のめまいが起こりやすくなります。
8.2.1 安全に過ごすためのポイント
- 寝床から起き上がるときは一気に立ち上がらず、横向き → 座位 → 立位の順で30秒ずつ姿勢を変える。
- 鉄分・たんぱく質を含む朝食(小松菜入り味噌汁、ゆで卵、雑穀ご飯など)で貧血を予防。
- 1日1.5〜2 ℓを目安に水分を分けて補給し、塩分は医療機関で制限を指示されていない限り適度に摂る。
めまいに動悸・胸痛・視野の欠け・むくみの急増が伴う場合は妊娠高血圧症候群など緊急性の高い合併症の可能性があります。ためらわず救急相談窓口に連絡してください。
8.3 子どもの朝のめまい、受診目安は?
小中学生では起立性調節障害が原因となるケースが多いものの、脱水や低血糖、まれに中耳炎・副鼻腔炎など耳鼻疾患が隠れていることもあります。
8.3.1 家庭で観察すべきチェックリスト
- めまいと同時に頭痛・発熱・耳の痛み・嘔吐がある
- 朝起きられず午前中に強い倦怠感が続く
- 週2回以上めまいが起こり、学校生活に支障が出ている
上記に1つでも当てはまる場合や、歩行がふらつく・ろれつが回らないといった神経症状を確認した場合は、早めに耳鼻科や小児科で精密検査を受けることを推奨します。
9. まとめ
朝のめまいは一過性の立ちくらみから脳血管障害まで原因が幅広く、放置は禁物です。めまい日記で症状・血圧などを記録し、危険サイン(激しい頭痛・ろれつ障害・片麻痺)があれば救急要請を。繰り返す場合は耳鼻科や神経内科で検査を受け、原因に応じた治療と水分・鉄分補給、睡眠確保、ストレス管理を行い再発を防ぎましょう。正しい起床動作や朝食の塩分、水分調整を習慣化すれば、朝からのふらつきを大きく減らせます。
和歌山の自律神経専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では自律神経を整える専門の鍼灸で自律神経を4か月で整えて、不調やお悩みを解決します。
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自律神経の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
【この記事を書いた人】
矢野泰宏(やの やすひろ)
鍼灸師/自律神経ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長
ストレスによるめまい・耳鳴り・頭痛・不眠・パニック障害・不安感など、自律神経の乱れによる不調に悩む方を対象に、薬に頼らない東洋医学的アプローチでのサポートを行っています。丁寧なカウンセリングと身体にやさしい鍼灸で、心身のバランスを整える施術を心がけています。
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参考サイト















