急にめまいがする…!家でできる応急処置とは?疑われる病気と何科に行くべきか解説 

突然のめまいに苦しむ女性

突然のめまいにどう対処し、受診判断を迷う方へ。本記事では医師推奨のエビデンスに基づき、安全姿勢・水分と食塩の摂り方・眼球運動での応急処置を詳解。脳卒中を見極めるFASTや耳・血圧・自律神経由来の原因疾患と受診科を一覧で示し、検査・治療・予防ケアまで網羅。読めば「いますぐ救急車?家で様子見?」が判断でき、再発を防ぐ生活改善も総ざらいできます。医療機関でよく尋ねられるQ&Aも掲載。

1. めまいがするとはどんな状態か

「めまい」とは、自分や周囲が実際には動いていないのにグルグル回っている・フワフワ浮いているように感じる感覚異常を指す総称です。平衡感覚は耳の奥にある前庭器官、視覚、筋肉や関節のセンサーから脳へ送られる情報を統合することで保たれています。どこかで情報が乱れると、姿勢保持や空間認識がうまくいかずにめまいが発生します。

1.1 回転性めまいと浮動性めまいの違い

めまいは大きく「回転性」と「浮動性」に分類されます。それぞれの特徴を押さえることで、原因臓器や対処法の見当をつけやすくなります。

タイプ 体感の特徴 主に疑われる部位
回転性めまい 周囲または自分がグルグル回転しているように感じる。急激に始まり、数秒~数時間続くことが多い。 内耳(半規管・耳石器)など平衡感覚を司る耳の障害が中心。
浮動性めまい フワフワ・フラフラとした浮遊感、体が宙に浮くような不安定感。立ちくらみや動悸を伴うことも。 脳血流の低下や血圧変動、貧血など全身性要因、視覚情報の乱れなど。

ただし、実際には両者が混在したり、症状が移行したりするケースもあります。めまいがどのように始まり、どれくらい続き、何がきっかけだったのかを観察することが後の対策に役立ちます。

1.2 めまいに伴いやすい症状チェックリスト

めまいだけでなく、同時に現れる症状を確認すると危険度の判断や専門科選びの手助けになります。以下のリストで当てはまる項目が多いほど、速やかな受診や相談が推奨されます。

症状 特徴 注意ポイント
耳鳴り・難聴 「キーン」「ゴー」といった音がする、片側だけ聞こえにくい。 耳の疾患由来の可能性が高まる。
頭痛 突然の激痛や、いつもと違う質の痛み。 脳血管トラブルのサインのことも。
しびれ・脱力 片側の手足や顔が動かしにくい、感覚が鈍い。 脳の指令系統の障害を示唆。
吐き気・嘔吐 回転性めまいに伴いやすい。 水分不足による脱水が進まないよう注意。
動悸・息切れ 脈が速い、呼吸が浅く早い。 血圧変動や心臓の負担が背景にあることも。
発汗・冷や汗 顔色が悪く冷汗が出る。 自律神経の急激な変化を示す。
意識が遠のく感覚 目の前が真っ暗になる、倒れそうになる。 失神の前兆。安全確保が最優先。

これらの症状が単独で出る場合もあれば、複数同時に現れる場合もあります。「いつもと違う」と感じたら記録を取り、無理に動かず安静を保つことが大切です。

2. めまいがしたとき家でできる応急処置

めまいのチェックの画像

ぐるぐる回るような回転性めまいでも、ふわふわ浮くような浮動性めまいでも、まずは転倒や窒息など二次事故を防ぐことが最優先です。以下の手順を参考に、あわてず安全を確保しましょう。

2.1 安全な姿勢のとり方

視界が揺れているうちは歩くとバランスを崩しやすいため、倒れ込む前に低い姿勢を確保します。

  • 床やベッドに横になり、頭をやや高くして首を圧迫しない。
  • 椅子しかない場合は深く腰掛け、背もたれにもたれて目を閉じる。
  • 嘔吐に備え、横向き(回復体位)でタオルや洗面器を用意する。

冷や汗や動悸を伴うときは毛布を掛けて体温保持に努めます。

2.2 水分補給と食塩摂取のポイント

脱水や低血圧が原因のめまいでは、適切な水分・塩分補給が早期回復につながります。

目安量 おすすめ飲料 補給タイミング
コップ1杯(200~250 ml) 経口補水液・薄めたスポーツドリンク めまいが落ち着き始めたらゆっくり
塩0.5~1 g 塩あめ・梅干し1個 水分と一緒に少量ずつ

一気飲みは吐き気を誘発するため、5~10分おきに少量ずつ口に含むのがコツです。

2.3 深呼吸と眼球運動で落ち着かせる方法

三半規管が過敏になっていると、視覚情報と平衡感覚のズレでめまいが増幅します。以下の2ステップで自律神経を整えましょう。

  1. 腹式呼吸を5回:4秒吸って6秒かけて吐く。
  2. 親指を顔の前20 cmに立て、親指→遠くの壁→親指と視線をゆっくり往復×10回。

頭を急に動かすと症状が強まるため、目だけを動かすイメージで行います。

2.4 緊急搬送を迷ったら救急相談ダイヤルを活用

「今すぐ119番か判断できない」「自宅に一人で不安」という場合は、全国共通の#7119 救急相談センターに電話をかけると、看護師などの専門オペレーターが症状を聞き取り、緊急度に応じた対応を助言してくれます。

相談の際は下記をまとめておくとスムーズです。

  • 発症時刻と経過
  • めまいの種類(回る・ふわふわ)
  • 頭痛・吐き気・しびれなどの副症状
  • 基礎疾患や服用中の薬

強い頭痛、言葉のろれつ障害、手足のまひを伴う場合は迷わず119番通報してください。

3. すぐに救急車を呼ぶべき危険サイン

警告の画像

めまいは多くの場合で命に関わらないものの、次のような症状を伴うときは脳や循環器の緊急トラブルが潜んでいる恐れがあります。判断を迷ったまま様子を見ると後遺症が残ることもあるため、ためらわずに119番へ通報してください。

3.1 脳卒中を疑うFASTの観点

突然の脳血管障害は「FAST」でチェックすると見逃しを防げます。

アルファベット 見るポイント 具体例
F(Face) 顔のゆがみ 片側だけ口角が下がる、笑顔が左右非対称になる
A(Arm) 腕の麻痺 両腕を前に伸ばすと片腕が下がる、力が入らない
S(Speech) 言葉の障害 ろれつが回らない、言葉が出ない、理解できない
T(Time) 発症時刻 何時何分に症状が始まったかをメモし、救急隊に伝える

F・A・Sのいずれかに異常があり、めまいが同時発生している場合は脳卒中による平衡感覚の障害が考えられるため、ただちに救急車を要請してください。

3.2 意識障害や激しい頭痛がある場合

ふらつくだけでなく、呼びかけに反応しにくい、突然のバットで殴られたような頭痛が出現するなど意識レベルや疼痛の急激な変化を伴うときは、くも膜下出血や脳出血などが疑われます。発症後わずかな時間で悪化するため、安静を保ちつつ即時に119番へ。

3.3 けいれんや嘔吐を伴う場合

めまい発作と同時に全身のけいれん、または繰り返す激しい嘔吐が出るときは、中枢神経系の感染症や大量出血などの重篤な状態が隠れていることがあります。

けいれんは数十秒で止まっても再発しやすく、嘔吐は誤嚥の危険を高めるため、横向きの安全体位をとり、呼吸を確保したうえで速やかに救急車を呼んでください。

4. めまいがする原因別に考えられる病気

チェックの札を持つめまいの専門医

めまいは耳・脳・血管・血液・生活習慣など多岐にわたる領域で発生し、それぞれ対処法や受診先が異なる。まずは全体像を把握し、危険サインがあれば速やかな受診を検討しよう。

主な原因領域 代表的な病気 キーワード症状
良性発作性頭位めまい症/メニエール病/前庭神経炎 回転性・耳鳴り・難聴
脳・血管 脳梗塞/脳出血/椎骨脳底動脈循環不全 しびれ・ろれつ困難・激しい頭痛
循環・血液 起立性低血圧/貧血 立ち上がり直後・動悸・顔面蒼白
生活習慣・ストレス 自律神経失調症/脱水/低血糖 不規則な生活・発汗・手の震え

4.1 耳の病気に由来するもの

耳には平衡感覚を司る三半規管や前庭があり、障害が起こると回転性のめまいが生じやすい。耳鳴り・難聴・耳閉感を伴えば耳原性の可能性が高い。

4.1.1 良性発作性頭位めまい症

頭位を変えた瞬間に30秒前後の激しい回転感が出るが、しばらく静止すると自然に治まる。耳石が三半規管に入り込みリンパ液を過剰に刺激することが原因とされ、寝返り・洗髪・上を向く動作などで誘発されやすい。

エプリー法などの前庭リポジショニングが有効とされ、自宅でも安全に実施できる体操が推奨されている。ただし自分で動かすことで悪化する場合は直ちに中断し、専門機関で評価してもらう。

4.1.2 メニエール病

めまい発作にLow-tone 難聴や耳鳴りが前後して生じ、吐き気を伴うことも多い。内耳リンパ液の過剰貯留(内リンパ水腫)が関与すると考えられている。発作は数十分から数時間続き、繰り返すうちに聴力低下が固定化することがある。

減塩食・睡眠確保・ストレス軽減が重要で、利尿薬や前庭抑制薬による薬物療法が選択肢となる。

4.1.3 前庭神経炎

風邪のあとなどに突然24時間以上持続する激しい回転性めまいが出現し、嘔吐で水分が取れないケースもしばしば。耳鳴りや難聴は伴わないのが特徴で、ウイルス感染後の前庭神経炎症が背景と考えられる。

急性期は安静と輸液が必要になる場合がある。回復期には前庭リハビリテーションでバランス機能の再学習を図る。

4.2 脳や血管のトラブルによるもの

脳幹や小脳に血流障害が起こると、命に関わるめまいを発症する。顔のゆがみ・手足のしびれ・ろれつが回らないなどの神経症状を伴えば緊急性が極めて高い

4.2.1 脳梗塞や脳出血

小脳・脳幹部の梗塞や出血では、ふらつき・歩行困難・激しい頭痛・嘔吐が同時に出現することが多い。FAST(Face・Arm・Speech・Time)のいずれかが該当すれば秒単位で対応が必要。

発症から時間が経つほど治療選択肢が減るため、疑った時点で救急要請をためらわない。

4.2.2 椎骨脳底動脈循環不全

首の動きや動脈硬化で椎骨動脈が一過性に狭くなり、後頭部の違和感とともに浮動性めまいが生じる。視界が暗くなる「ブラックアウト」を伴うこともある。

血圧・脂質・糖分管理と併せて、長時間のうつむき姿勢や急な首振りを避けることが再発予防になる。

4.3 血圧や血液の異常によるもの

全身に酸素を運ぶ血液循環が乱れると、脳への酸素供給が不足し立ちくらみや浮動感が起こる。

4.3.1 起立性低血圧

横になった状態から急に立ち上がると血圧が急降下し、視界が暗くなる、冷や汗が出るなどの症状が数秒続く。水分不足や長期臥床、降圧薬の調整不足が誘因となる。

ゆっくりと体位を変える、水分・塩分を適切に摂る、弾性ストッキングで下肢の血液プールを防ぐといった対策が有効。

4.3.2 貧血

鉄分不足や慢性出血によりヘモグロビンが減り、脳が酸欠状態になる。動悸・息切れ・顔色不良がめまいと同時に出る場合は血液検査での確認が不可欠。

鉄分の多い食材(赤身肉・レバー・ほうれん草など)とビタミンCの同時摂取で吸収率を高める工夫が推奨される。

4.4 生活習慣やストレスが関係するもの

自律神経の乱れや栄養バランスの崩れは、めまい発作を慢性化させる温床となる。睡眠不足・過労・過度なカフェインは要注意。

4.4.1 自律神経失調症

交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、ふわふわする浮動感が長時間続く。気象変化や緊張場面で悪化しやすい。

深呼吸・ストレッチ・生活リズムの固定化で自律神経を整えるセルフケアが基本となる。

4.4.2 脱水や低血糖

発汗過多や利尿作用のある飲料の過剰摂取で脱水が進むと血流が減少し、めまいが出現する。食事を抜いたまま運動や飲酒をすると血糖値が急下降し、冷や汗と同時に立っていられないほどのふらつきを感じることも。

水分をこまめに補給し、汗で失った電解質をスポーツドリンクや経口補水液で補う。食事は糖質・たんぱく質・食物繊維をバランス良く摂り、間食で血糖の急降下を防ぐ。

5. 何科に行けばいいか症状別の受診先ガイド

自律神経専門の女性医師

めまいに随伴する症状によって適切な診療科が異なる。早めの受診は重症化を防ぎ、治療期間の短縮にもつながるため、下表と各項目を参考にしてほしい。

主な随伴症状 疑われる原因領域 推奨される診療科
耳鳴り・難聴・耳閉感 内耳・前庭 耳鼻咽喉科
手足のしびれ・ろれつが回らない 脳・脳血管 脳神経外科/神経内科
動悸・息切れ・胸部圧迫感 循環器・血圧 循環器内科
原因が判然としない・症状が多岐にわたる 全身状態 総合診療科/内科

5.1 耳鳴りや難聴がある場合は耳鼻咽喉科

内耳のリンパ液圧の変動や耳石の迷入など、耳由来のめまいは耳鳴り・難聴・耳閉感を伴うことが多い。耳鼻咽喉科では聴覚検査や眼振検査を組み合わせ、良性発作性頭位めまい症やメニエール病などを鑑別する。

5.2 手足のしびれや言葉のもつれは脳神経外科または神経内科

めまいに加え片側のしびれ・言語障害・顔のゆがみが見られる場合、脳卒中など中枢性障害の可能性が高い。脳神経外科では外科的治療の要否を判断し、神経内科では薬物療法やリハビリ計画を立てるため、いずれかに早急に相談することが推奨される。

5.3 動悸や息切れを伴う場合は循環器内科

起立性低血圧や不整脈、血流不足によるめまいでは脈の乱れ・胸部不快感・息切れといった循環器症状が先行することがある。循環器内科で心電図やホルター心電図、血圧変動モニタリングを行い、心因性か器質性かを見極める。

5.4 原因がわからないときは総合診療科や内科で相談

症状が多岐にわたる、もしくは日によって変化する場合は全身を横断的に評価できる診療科が適している。総合診療科や内科では生活習慣・服薬状況・既往歴を総合的に把握し、必要に応じて他科へ紹介してもらえる。

6. 病院で行われる主な検査と治療

めまいの原因は多岐にわたるため、複数の検査を組み合わせて診断精度を高めることが重要です。以下では代表的な検査と、その結果に基づく治療の概要を解説します。

6.1 聴覚検査や眼振検査

耳由来のめまいを見分けるために、次のような検査が行われます。

検査名 主な目的 所要時間の目安
純音聴力検査 難聴や耳鳴りの有無を確認し、蝸牛機能を評価する 約10分
語音明瞭度検査 言葉の聞き取り能力を測定し、内耳障害を推定する 約5分
赤外線眼振検査 眼球の揺れ(眼振)を記録し、三半規管や前庭神経の異常を探る 約15分

検査で特徴的な眼振が確認された場合、良性発作性頭位めまい症やメニエール病など耳性めまいの診断が進みます。

6.2 MRIやCTによる画像検査

中枢神経や血管のトラブルを疑うときは画像検査が欠かせません。

検査法 メリット 注意点
MRI(磁気共鳴画像) 脳幹・小脳・内耳の微細な病変まで描出できる 金属インプラントがある場合実施できないことがある
CT(コンピュータ断層撮影) 急性期の脳出血や骨病変を迅速に検出できる 被ばく線量があるため、妊娠中は慎重に判断する

画像に脳梗塞や出血が疑われる所見があれば、発症時間に応じて血栓溶解療法や外科的処置など即時治療が検討されます。

6.3 血液検査でわかること

めまいの背景にある全身状態を把握するため、以下の項目を中心に採血が行われます。

  • ヘモグロビン値:貧血による酸素供給不足の有無
  • 電解質(ナトリウム・カリウム):脱水や低ナトリウム血症の評価
  • 血糖値:低血糖や糖尿病性ニューロパチーのチェック
  • 甲状腺ホルモン:甲状腺機能低下症・亢進症との関連を確認
  • 炎症反応(CRP):前庭神経炎など感染・炎症の指標

数値異常が見つかった場合は、鉄剤投与・点滴補正・ホルモン治療など原因に応じた内科的アプローチを行います。

6.4 薬物療法とリハビリテーション

検査結果を踏まえ、症状のタイプ別に薬剤や訓練法が選択されます。

治療法 適応となる主な症状・疾患 期待できる効果
抗めまい薬(メクリジン塩酸塩等) 浮遊感・ふらつきが主体の浮動性めまい 前庭抑制作用で回復を促進し悪心を軽減
利尿薬・内耳循環改善薬 メニエール病で聴力変動や耳閉感を伴う場合 内リンパ水腫を軽減し発作頻度を抑制
血管拡張薬・抗血小板薬 椎骨脳底動脈循環不全や動脈硬化性めまい 脳血流を改善し再発予防
前庭リハビリテーション 良性発作性頭位めまい症後や慢性ふらつき 平衡機能を再学習し日常動作を安定化
耳石置換法(Epley法など) 良性発作性頭位めまい症 耳石を元の位置に戻しめまい発作を即時に改善

薬物でコントロールしきれない場合や重篤な病変が確認された場合には、入院下での点滴治療や外科的手技が検討されることもあります。

7. 日常生活でできるめまい予防とセルフケア

自律神経のセルフケアをした女性

7.1 水分とミネラルをこまめに補給

体液のバランスが崩れると内耳のリンパ液にも影響し、回転性めまいを誘発しやすくなるため、こまめな水分補給が基本となります。喉が渇く前に150〜200mLずつ摂ると吸収効率が高まり、トイレの回数も過度に増えません。

シーン 推奨ドリンク ポイント
朝起床直後 常温の水・白湯 寝ている間に失った水分を穏やかに補う
汗をかいた後 経口補水液・スポーツドリンク(薄めて) ナトリウム・カリウムなど電解質を同時に補給
食間 麦茶・ルイボスティー カフェインゼロで利尿作用が少ない

高温環境では塩タブレットや味噌汁などで1日2〜3g程度の食塩も意識すると、血圧の急低下や脱水によるふらつきを防ぎやすくなります。

7.2 規則正しい睡眠とストレス管理

睡眠不足や不規則な就寝時刻は、自律神経を乱し浮動性めまいの背景となります。22〜1時の間に入眠し最低6時間の連続睡眠を目標にしましょう。寝室を暗く保ち、就寝1時間前からスマートフォンやパソコンのブルーライトを避けるとメラトニン分泌が促進されます。

日中に感じたストレスは就寝前の腹式呼吸やマインドフルネス瞑想でリセットすることで、交感神経の過緊張を和らげ、夜間の血圧変動を抑える効果も期待できます。

7.3 首肩ストレッチと運動習慣

首の筋緊張や肩こりは椎骨動脈の血流を妨げ、立ちくらみの一因になります。デスクワークでは1時間に1回立ち上がり、以下の簡単ストレッチを各10秒×3セット行いましょう。

  • 首をゆっくりと左右に倒す
  • 肩を前後に大きく回す
  • 胸を開いて深呼吸

さらに、週150分を目安にウォーキングやヨガなど軽〜中等度の有酸素運動を取り入れると、前庭機能のリハビリにもなり、再発リスクを低減します。

7.4 アルコールやカフェインの取り過ぎを控える

アルコールは利尿作用により脱水を招き、内耳のむくみを助長します。適量の目安は純アルコール20g/日以下(ビール中瓶1本程度)です。また、エナジードリンクや濃いコーヒーに含まれるカフェインは交感神経を刺激し、動悸やめまいを誘発することがあります。午後以降はデカフェやハーブティーに切り替えることで、夜間の睡眠の質も向上します。

上記のセルフケアを生活リズムに組み込むことで、めまいの再発予防と体調管理がスムーズに行えます。日々の小さな習慣が大きな揺れを防ぐ鍵となります。

8. よくある質問と回答

8.1 乗り物酔い薬は効果があるか

市販の乗り物酔い薬には、抗ヒスタミン系・抗コリン系など内耳の過剰な刺激を鎮めてめまい・吐き気を抑える成分が含まれています。特に回転性めまいが強い場合や乗り物の振動で悪化するタイプに有効です。

8.1.1 市販薬を選ぶときのチェックポイント

主成分 期待できる作用 注意点
ジフェンヒドラミン 内耳の興奮を抑え、吐き気を軽減 眠気が出やすい
メクリジン 長時間作用し、再発予防にも◎ 口の渇きや便秘に注意
スコポラミン 自律神経の乱れを整え、ふらつきを軽減 緑内障・前立腺肥大の人は避ける

8.1.2 服用タイミングと併用に関するQ&A

乗車の30分前までに服用すると血中濃度が安定しやすく効果的です。アルコールやカフェインと併用すると眠気・口渇などの副作用が強まるため控えましょう。

8.2 妊娠中のめまいはどう対処するか

妊娠初期はホルモン変化や血圧の変動でめまいが起こりやすく、中期以降は貧血や子宮が血管を圧迫することが一因です。まずは横向きに寝て足を少し高くし、深呼吸で血流を確保しましょう。

8.2.1 自己管理のコツ

  • 鉄分を含む食事(レバー・ほうれん草・大豆製品)を意識
  • 冷たい飲料を一気に飲まず、常温水をこまめに摂取
  • 立ち上がる前に深呼吸してゆっくり動く

8.2.2 受診の目安

ふらつきが続いて転倒の危険がある、視界がかすむ、動悸や息切れが強い場合は、産科と連携のある外来で相談を。薬を自己判断で服用するのは避けましょう。

8.3 子どものめまいで注意すべき点

子どものめまいは遊び疲れや脱水から起こる軽症例が多い一方、感染症や内耳炎、まれに脳の疾患が隠れていることもあります。必ず保護者が行動を観察し、症状日誌をつけると原因特定に役立ちます。

8.3.1 家庭での観察ポイント

  1. 発症時刻・持続時間・体位の変化で悪化するか
  2. 発熱・耳痛・嘔吐・顔色の変化の有無
  3. ゲームやスマホの使用時間・食事水分量

8.3.2 学校生活で配慮したいこと

めまい発作後は急な体育参加を避け、教室移動は友人と一緒に行うなど転倒リスクを最小限に抑える環境づくりが大切です。また、保健室に経口補水液や簡易シートを常備しておくと安心です。

9. まとめ

急なめまいでは転倒防止の姿勢確保と水分補給が第一歩。顔のゆがみ・手足のしびれなどFAST項目や激しい頭痛を伴えばすぐ119番。良性発作性頭位めまい症など耳由来が最多だが、脳梗塞や貧血もあり得るため早期に耳鼻咽喉科、脳神経外科など症状別受診を。日頃からこまめな水分・塩分、十分な睡眠、首肩ストレッチで再発を予防しよう。バランスの良い食事と過度なアルコール・カフェイン摂取を控えることも神経と血流の安定に有効だ。

和歌山の自律神経専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では自律神経を整える専門の鍼灸で自律神経を4か月で整えて、不調やお悩みを解決します。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

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【この記事を書いた人】

 矢野泰宏(やの やすひろ)

 鍼灸師/自律神経ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長

ストレスによるめまい・耳鳴り・頭痛・不眠・パニック障害・不安感など、自律神経の乱れによる不調に悩む方を対象に、薬に頼らない東洋医学的アプローチでのサポートを行っています。丁寧なカウンセリングと身体にやさしい鍼灸で、心身のバランスを整える施術を心がけています。

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