生理前のめまいはなぜ?考えられる原因と今日からできる5つのセルフケア 

生理前のめまいに苦しむ女性

生理前になるとふわっと揺れるようなめまいや立ちくらみに悩む方へ。本記事ではPMSとホルモン変動に潜む5大原因を医学的根拠で解説し、食事・運動・漢方まで今日から試せる対策と受診の目安を示します。読むだけで「なぜ起こり、どう対処すれば悪化を防げるか」がわかり、月経周期を味方にした快適な毎日への第一歩が踏み出せます。さらにチェックリストで生活習慣を可視化し、再発防止もサポートします。徹底解説で安心へ!

1. 生理前に起こるめまいの特徴とメカニズム

1.1 めまいのタイプと症状の現れ方

生理前のめまいは「回転性」「浮動性」「立ちくらみ」の3タイプに大別され、それぞれ感じ方や継続時間が異なります。下記の表に代表的な特徴をまとめました。

タイプ 主な感覚 起こりやすいタイミング
回転性めまい 自分または周囲がグルグル回る 急に立ち上がったとき・頭位変換時
浮動性めまい フワフワ宙に浮くような不安定感 終日断続的に続くことが多い
立ちくらみ 一瞬意識が遠のく・視界が暗くなる 朝や熱い浴室から出た直後

いずれも月経開始の3〜10日前にピークを迎え、出血開始とともに軽減するケースが多いのが特徴です。

1.2 PMSと生理前めまいの関係

1.2.1 黄体期に起こるホルモン変動

排卵後の黄体期にはエストロゲンがいったん減少し、プロゲステロンが優位になります。この急激なバランス変化が脳幹の前庭神経核や小脳に影響し、平衡感覚を司る情報伝達が乱れやすくなると考えられています。

1.2.2 自律神経への影響

女性ホルモンの揺らぎは交感神経と副交感神経の切り替えを不安定にし、脈拍・血圧のコントロールがうまくいかなくなります。その結果血流不足や過換気が生じ、めまい・動悸・冷や汗といったPMS症状が同時に現れやすいのです。

1.2.3 脳内の水分調整とむくみ

プロゲステロンにはナトリウムと水分を体内に保持する働きがあります。脳や内耳にむくみが生じるとリンパ液の圧が上昇して平衡感覚を伝える有毛細胞が刺激過多となり、回転性めまいを誘発することがあります。

このように、月経前のめまいは複数のメカニズムが重なって起こるため、症状の出方が毎周期で変動しやすい点も特徴です。

2. 主な原因5つを徹底解説

自律神経の乱れのチェックの画像

2.1 女性ホルモンの急変動と自律神経の乱れ

黄体期に入るとエストロゲンが減少しプロゲステロンが急増するため、自律神経のバランスを取る視床下部が刺激されやすくなります。交感神経が優位になると血管収縮や血圧変動が起こり、内耳に送られる血流が不安定になって回転性・動揺性のめまいを感じやすくなります。

月経周期 主なホルモン変動 自律神経への影響 現れやすい症状
卵胞期 エストロゲン上昇 副交感神経優位 比較的安定
黄体期 プロゲステロン急増 交感神経優位 めまい・動悸・ほてり

エストロゲンが作る血管拡張作用が弱まり、プロゲステロンによる体温上昇で脱水気味になる点もめまいを助長します。

2.2 体内の水分バランス変化とむくみ

黄体期はプロゲステロンと同調してアルドステロンが分泌されやすく、ナトリウムと水を体内に溜め込みます。内耳リンパ液が過剰になると平衡感覚が乱れ、浮動感やふわふわするめまいが生じやすくなります。また全身のむくみで血流が滞ると脳への酸素供給も低下します。

  • 塩分・カフェインの取りすぎは体液貯留を悪化させる
  • 水分制限よりも適量の水+カリウム豊富な食材で排出を促す

2.3 鉄欠乏性貧血や低血圧

月経では平均30〜50mLの経血が失われます。鉄不足が慢性化するとヘモグロビンが減少し、脳や内耳の酸素供給が不足して立ちくらみが起こりやすくなります。さらに収縮期血圧100mmHg未満の低血圧では起立時に血流が追いつかず、眼前暗黒感やフワッとするめまいを感じやすいのが特徴です。

タンパク質とビタミンCを同時に摂取するとヘム鉄の吸収率が高まり、鉄剤に頼らずに改善しやすくなります。

2.4 低血糖と血糖値の揺らぎ

プロゲステロンはインスリン抵抗性を高め、食後の血糖上昇と下降が激しくなる傾向があります。空腹時に血糖が70mg/dL付近まで下がると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足し冷汗・手の震えとともにふらつきを感じます。

  • 白米や菓子類のみの単品摂取を避け、食物繊維・タンパク質・良質脂質を組み合わせて血糖の波を緩やかにする
  • 朝食抜きは血糖スパイクを招くため避ける

2.5 ストレス過労睡眠不足の影響

期末や試験前など心理的ストレスが続くとコルチゾールが慢性的に高まり、交感神経優位が持続して血管が収縮します。また深睡眠が減ることで前庭神経の疲労回復が遅れ、平衡感覚のリセットが不十分に。結果として「ぐるぐるする」「ふわふわする」など多彩なめまいを引き起こします。

深呼吸・ストレッチ・就寝前のブルーライト制限など小さな習慣を積み重ねることでホルモン変動に伴う自律神経の揺らぎを最小限にできます。

3. 病気が隠れているケースと危険サイン

自律神経が不調な女性

生理前のめまいは多くの場合ホルモン変動による一時的なものですが、まれに内耳や脳の疾患が背景に潜むことがあります。次に挙げる症状が見られる場合は、セルフケアだけで様子をみるのは避け、速やかに専門科で評価を受けましょう。

3.1 内耳疾患やメニエール病

ぐるぐる回る回転性めまいが30分〜数時間続き、耳が詰まった感じや耳鳴り・片側難聴を伴う場合は、内耳のリンパ液バランス異常が関与するメニエール病や前庭神経炎が疑われます。塩分やストレスが誘因になることも多く、発作を繰り返すと聴力低下が進む可能性があります。

3.1.1 要注意サイン

・発作のたびに聴こえが悪化する
・嘔吐で水分が取れない
・歩行が困難なほどふらつく

3.2 片頭痛に伴うめまい

ズキズキする拍動性頭痛の前後でふわふわする浮動性めまいが出る「前庭性片頭痛」があります。光や音に敏感になり吐き気を伴うことが特徴で、気圧変化や寝不足が誘発因子となります。

3.2.1 要注意サイン

・視野のチカチカ(閃輝暗点)が長く続く
・市販鎮痛薬が効かず日常生活が止まる
・頭痛がなくてもめまいだけで繰り返す

3.3 脳血管障害など緊急性が高い疾患

突然発症し数分でピークに達する激しいめまいは小脳出血・脳梗塞など命に関わるケースがあります。片側の手足のしびれ、ろれつ障害、視野欠損を伴う場合は迷わず救急要請が必要です。

3.3.1 すぐに行動すべき症状

・意識がぼんやりする、呼びかけに反応しづらい
・顔面のゆがみや片側麻痺
・48時間以上続く激しい頭痛と嘔吐

3.4 受診の目安と適切な診療科

以下の表を参考に、症状の種類と強さから受診タイミングと診療科を判断しましょう。

症状・状況 考えられる主な疾患 推奨される診療科 受診までの猶予
回転性めまい+耳鳴り・難聴 メニエール病・前庭神経炎 耳鼻咽喉科 数日以内
拍動性頭痛+浮動性めまい 前庭性片頭痛 神経内科 症状が落ち着かない場合は1週間以内
突然の激しいめまい+片麻痺 脳出血・脳梗塞 脳神経外科・救急外来 ただちに(119番)
立ちくらみ・動悸・息切れを伴う 貧血・起立性低血圧 内科 数日以内

めまいの発生状況や付随症状をメモアプリなどに記録しておくと、診察時の情報整理に役立ち、適切な検査につながります。

4. 今日からできるセルフケア5選

自律神経に良い栄養素が入った食品

4.1 鉄分・ビタミンB6・マグネシウムを意識した食事

ホルモン変動で不足しやすい栄養素を補うことで、自律神経の安定とヘモグロビン合成をサポートします。鉄は赤血球を、ビタミンB6は神経伝達物質を、マグネシウムは筋収縮と水分バランスを助け、めまいリスクを下げる鍵となります。

栄養素 主な食品例 1日の目安量のイメージ
鉄分 あさり水煮・レバー・納豆・小松菜 レバーなら1切れ(約30g)
ビタミンB6 かつお・さんま・バナナ・ひよこ豆 かつお刺身6切れ(約60g)
マグネシウム アーモンド・ごま・玄米・ほうれん草 アーモンド20粒(約25g)

動物性と植物性を組み合わせることで吸収率が高まり、鉄とビタミンCを同時に摂るとさらに効率アップします。

4.2 ウォーキング・ヨガなど軽い運動

適度な有酸素運動は血流を促進し、リンパ液の停滞によるむくみを軽減します。さらに、呼吸を意識するヨガやストレッチは自律神経に働きかけ、交感神経と副交感神経のバランスを整えるため、めまいの頻度を抑制します。

  • ウォーキング:20分×週3〜4回、会話できる強度
  • ヨガ・ピラティス:就寝前にポーズ5種をゆっくり
  • ストレッチ:ふくらはぎ・肩甲骨を中心に各30秒

急な立ち上がりは立ちくらみの原因になるため、クールダウンを十分に行いましょう。

4.3 質の良い睡眠とリラックス法

睡眠不足はホルモン分泌と脳の前庭系の疲労を招き、めまい症状を悪化させます。深部体温を下げる習慣と副交感神経優位の状態を作ることがポイントです。

  • 就寝90分前のぬるめ入浴(38〜40℃、15分)
  • 就寝1時間前からスマートフォンを遠ざける
  • 腹式呼吸:4秒吸って8秒吐くを5セット
  • ラベンダーなど好みのアロマで嗅覚を刺激

寝具は枕の高さを見直し、首の血流を確保するタイプを選ぶと、翌朝のめまい予防に役立ちます。

4.4 カフェイン・塩分・アルコールの調整と水分補給

カフェインや過剰な塩分は血管収縮と体液バランスに影響し、アルコールは急激な血糖変動を招きます。水分不足は血圧低下やめまいの直接要因となるため、刺激物の調整とこまめな補水が欠かせません。

飲食物 推奨量/対策 ポイント
コーヒー・緑茶 1日200mgカフェイン以下(マグカップ2杯目安) 午後はノンカフェインに切替
塩分 1日6g未満 だし・酸味で味付けを工夫
アルコール 週にグラス2杯以内 飲酒時は同量の水を併用
水分 1.5〜2L/日 常温の麦茶・経口補水液を活用

4.5 市販薬・漢方薬・低用量ピルの上手な活用

症状がつらい日には、市販の鎮痛薬や酔い止め、保険適用の漢方薬・低用量ピルが補助的に役立つ場合があります。用法を守り、体調や既往歴に合わせて選択しましょう。

  • 鎮痛薬:イブプロフェン系はPMSの頭痛や腰痛と併用しやすい
  • 酔い止め:メクリジン配合薬は回転性のめまいに対応
  • 漢方薬:当帰芍薬散・加味逍遙散は冷えやむくみを伴うタイプ向け
  • 低用量ピル:ホルモン値を一定に保ち、周期性めまいを予防

サプリメントや薬は過剰摂取を避け、購入時は薬剤師に成分や飲み合わせを相談すると安心です。

5. 生活習慣チェックリストと記録術

自律神経の乱れを知るためのカウンセリングシート

5.1 月経周期と症状をアプリで管理

毎日の体調を「見える化」すると、めまいの出現タイミングや要因が客観的に分かるため、セルフケアの精度が大幅に向上します。スマートフォンアプリには、月経日や基礎体温だけでなく、気分・睡眠・食事内容などをワンタップで入力できるものが多く、続けやすい点がメリットです。

項目 アプリで管理する利点 入力のコツ
月経開始・終了日 周期を自動計算し、次回の予測が可能 1日ずれも正確に入力
基礎体温 高温期・低温期の変化をグラフ化 起床直後に同じ体位で測定
めまいの有無・程度 発生日をハイライト表示 程度は0〜10の数値で記録
睡眠時間・質 睡眠不足との相関が可視化 就寝・起床時刻と途中覚醒をメモ
食事・間食 鉄分や糖質摂取量を確認 写真添付で簡略化
ストレス度 自律神経の乱れを推測 3段階など主観スケールでOK

紙の手帳派でも、上記項目を同じフォーマットで書き込めば十分機能します。大切なのは「毎日同じ時間帯に」「欠けなく」記録することです。

5.2 トリガーを把握してセルフケアに反映

記録を1〜3か月続けると、「排卵後3日目にふらつきやすい」「睡眠5時間未満の日にめまいが強い」などパターンが浮き彫りになります。次に行うのがトリガー分析と対策の紐づけです。

よくあるトリガー 観察ポイント 取り入れたい対策例
睡眠不足 就寝・起床時刻、途中覚醒 就寝1時間前のスマホOFF、就床リチュアル
カフェイン過多 摂取量と時刻 午後はデカフェに切替、ハーブティー活用
鉄分不足 食事内容、栄養バランス 赤身肉・小松菜を常備菜に、間食はプルーン
水分不足・塩分過剰 水分・塩分摂取量、むくみ 1日1.5〜2Lの水、加工食品を減らす
精神的ストレス 出来事メモ、気分スコア 深呼吸5回、入浴中のマインドフルネス

表のように「トリガー」「観察ポイント」「対策」をセットで書き出しておくと、データをセルフケアに直結できます。めまいが軽減した週の行動を振り返り、再現性のあるセルフケアへブラッシュアップしましょう。

6. 専門家に相談するときのポイント

自律神経専門の女性医師

6.1 受診前に整理しておきたい情報

診療の現場では「いつ・どのように・どのくらいの頻度で」めまいが起こるかが最も重要な手がかりとなります。次の事項をメモにまとめておくと、問診がスムーズになります。

  • 月経周期とめまい発生日時
  • 立ちくらみ・回転性などめまいのタイプ
  • 頭痛・吐き気・耳鳴りなど併発症状
  • 睡眠時間・食事内容・ストレス状況
  • 服用中の市販薬・サプリメント

6.2 相談先の選び方と診療科の目安

めまいは原因が多岐にわたるため、下記のように症状の組み合わせで相談先を判断すると効率的です。

主症状・併発サイン 主に適する診療科 理由・検査例
生理前~生理中のホルモン変動に一致 婦人科 ホルモン値測定・低用量ピルなど周期調整
耳鳴り・難聴・回転性めまい 耳鼻咽喉科 聴力検査・平衡機能検査
頭痛・光に過敏・片側の脈打つ痛み 神経内科 片頭痛評価・脳画像検査
動悸・息切れ・立ち上がり時の失神感 循環器内科 血液検査・心電図・血圧変動テスト

なお、ろれつが回らない・手足のまひ・視野障害を伴う場合は迷わず救急要請を検討してください。

6.3 診察をスムーズにする準備リスト

6.3.1 持参すると役立つもの

  • 2〜3か月分の月経・体調記録(アプリ画面や手帳)
  • 健康診断結果や既往歴をまとめた書類
  • 現在使用しているサプリメントや市販薬のパッケージ写真
  • 症状が出た日の食事内容や体温・血圧メモ

これらの情報がそろっていると、問診時間が短縮でき、適切な検査選択につながります。

6.4 相談後のセルフケア継続のコツ

専門家から提案された治療や生活改善策は、「いつ・どこで・どの順番で実行するか」まで具体化すると継続率が高まります。たとえば、ウォーキングを「毎週月水金の通勤前に15分」と決め、スマホのリマインダーを設定するなど、行動を可視化しましょう。

また、再診のタイミングを事前にカレンダーへ登録し、症状メモを続けることで、次回相談時に経時的変化を客観的に示せます。これがセルフケアの見直しと治療方針の最適化を後押しします。

7. まとめ

生理前のめまいは女性ホルモン急降下に伴う自律神経の乱れや鉄欠乏、血糖変動など複合要因で起きる。まずはバランス食、軽い運動、良質な睡眠で整え、症状記録でトリガーを把握することが鍵。耳鳴りや激しい頭痛、ろれつ障害を伴う場合は早急に婦人科や脳神経外科を受診し、専門治療と多職種サポートを活用しよう。低用量ピルや漢方薬も選択肢となり、個々の体質やライフスタイルに合わせた対策が長期的な改善につながることが大切です。

和歌山の自律神経専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では自律神経を整える専門の鍼灸で自律神経を4か月で整えて、不調やお悩みを解決します。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

自律神経の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【この記事を書いた人】

 矢野泰宏(やの やすひろ)

 鍼灸師/自律神経ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長

ストレスによるめまい・耳鳴り・頭痛・不眠・パニック障害・不安感など、自律神経の乱れによる不調に悩む方を対象に、薬に頼らない東洋医学的アプローチでのサポートを行っています。丁寧なカウンセリングと身体にやさしい鍼灸で、心身のバランスを整える施術を心がけています。

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参考サイト

レバクリ 生理前にめまいや立ちくらみが起こるのはなぜ?治し方も紹介

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