自律神経の乱れのチェックリスト|タイプ別セルフチェックと朝夜ルーティン

自律神経の乱れに悩む女性

「最近疲れやすい」「眠れない」「イライラする」といった症状に悩まされていませんか?それは自律神経の乱れが原因かもしれません。この記事では、自律神経の乱れを簡単にチェックできるセルフ診断リストと、交感神経・副交感神経のタイプ別チェック方法をご紹介します。さらに、自律神経を整えるための具体的な朝夜のルーティンや日常生活でできる改善方法まで詳しく解説。あなたの症状の原因を知り、今日から実践できる対策を見つけられます。

1. 自律神経の乱れとは何か

自律神経の乱れとは、体の機能を自動的にコントロールする自律神経系のバランスが崩れた状態を指します。自律神経は私たちの意識とは関係なく、心臓の拍動、呼吸、消化、体温調節などの生命維持に必要な機能を24時間休みなく調整しています。

現代社会では、ストレス社会の影響や生活習慣の変化により、多くの人が自律神経の乱れを経験しています。この乱れは様々な身体的・精神的症状を引き起こし、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。

1.1 交感神経と副交感神経のバランス

自律神経は大きく分けて交感神経と副交感神経の2つの系統から構成されており、これらが相互にバランスを取りながら体の機能を調整しています。

神経系統 主な働き 活発になる時間帯 身体の変化
交感神経 活動・緊張時の対応 日中・活動時 心拍数増加、血圧上昇、瞳孔拡大
副交感神経 休息・回復時の対応 夜間・リラックス時 心拍数減少、消化促進、筋肉弛緩

健康な状態では、日中は交感神経が優位になり活動的になり、夜間は副交感神経が優位になってリラックス状態になります。しかし、このバランスが崩れると、適切な時間に適切な神経が働かなくなってしまいます。

1.2 自律神経の乱れが引き起こす症状

自律神経の乱れは、全身のあらゆる器官に影響を与えるため、多岐にわたる症状が現れます。症状は大きく身体症状と精神症状に分けられます。

1.2.1 主な身体症状

  • 慢性的な疲労感や倦怠感
  • 頭痛やめまい、立ちくらみ
  • 動悸や息切れ
  • 胃腸の不調(便秘、下痢、胃もたれ)
  • 肩こりや首こり
  • 手足の冷えやほてり
  • 不眠や睡眠の質の低下

1.2.2 主な精神症状

  • 不安感やイライラ
  • 集中力の低下
  • 記憶力の低下
  • 気分の落ち込みや無気力感
  • 感情のコントロールが困難

これらの症状は複数組み合わさって現れることが多く、症状の程度や現れ方は個人差があります。また、症状が軽微であっても長期間続くことで、生活の質が大きく低下する場合があります。

1.3 現代人に多い自律神経の乱れの原因

現代社会には自律神経のバランスを崩しやすい要因が数多く存在しています。主な原因を理解することで、適切な対策を講じることができます。

1.3.1 ストレス要因

現代人が抱える様々なストレスが、自律神経の乱れの最大の原因となっています。

ストレスの種類 具体例 自律神経への影響
精神的ストレス 仕事のプレッシャー、人間関係の悩み 交感神経の過度な興奮
身体的ストレス 疲労、病気、怪我 回復機能の低下
環境ストレス 騒音、温度変化、大気汚染 適応能力の限界

1.3.2 生活習慣の乱れ

不規則な生活リズムは、体内時計と自律神経のリズムを狂わせる主要な原因です。

  • 夜更かしや睡眠不足
  • 不規則な食事時間
  • 過度な飲酒や喫煙
  • 運動不足や過度な運動
  • 長時間のデスクワークによる姿勢の悪化

1.3.3 現代的な要因

テクノロジーの発達とともに生まれた新しい要因も、自律神経の乱れに大きく影響しています。

  • スマートフォンやパソコンのブルーライト
  • 24時間情報にさらされる環境
  • SNSによる比較ストレス
  • 在宅ワークによる生活リズムの変化
  • コミュニケーション方法の変化による孤独感

これらの原因は複合的に作用することが多く、一つの要因だけでなく複数の要因が重なって自律神経の乱れを引き起こすケースが一般的です。そのため、包括的なアプローチによる改善策が重要になります。

2. 自律神経の乱れチェックリスト

自律神経のチェックの画像

自律神経の乱れは、日常生活の様々な場面で現れます。以下のチェックリストで、現在のあなたの状態を客観的に把握してみましょう。当てはまる項目が多いほど、自律神経が乱れている可能性が高くなります。

2.1 身体症状のチェック項目

身体に現れる症状は、自律神経の乱れを知る重要な手がかりです。以下の症状に心当たりがないか確認してください。

症状 チェック
頭痛やめまいが頻繁に起こる
肩こりや首のこりがひどい
動悸や息切れを感じることがある
手足の冷えやのぼせを感じる
胃腸の調子が悪い(便秘・下痢・胃もたれ)
食欲不振または過食傾向がある
疲れやすく、疲労感が抜けない
微熱が続くことがある
汗をかきやすい、または全く汗をかかない
目の疲れやドライアイがひどい

2.2 精神症状のチェック項目

精神的な症状は身体症状と密接に関連しており、自律神経の乱れの重要な指標となります。

症状 チェック
イライラしやすく、怒りっぽい
不安感や焦燥感を感じることが多い
気分の浮き沈みが激しい
集中力が続かない
記憶力の低下を感じる
やる気が出ない、無気力感がある
憂鬱な気分が続く
些細なことで落ち込みやすい
人付き合いが面倒に感じる
完璧主義的になりすぎる

2.3 生活習慣のチェック項目

日常の生活習慣は自律神経に大きな影響を与えます。以下の項目で、あなたの生活パターンを見直してみましょう。

生活習慣 チェック
就寝時間が不規則である
睡眠時間が6時間未満、または9時間以上
夜中に目が覚めることが多い
朝起きるのがつらい
食事の時間が不規則
外食やコンビニ弁当が多い
運動習慣がない
デスクワークが多く、座りっぱなしの時間が長い
スマートフォンやパソコンを長時間使用する
ストレス解消法がない、または不健全
喫煙や過度の飲酒をしている
人間関係でストレスを感じることが多い

2.4 チェック結果の評価方法

上記3つのカテゴリーでチェックした項目の合計数により、自律神経の乱れの程度を判断できます。

チェック数 評価 状態と対策
0~5個 正常範囲 現在の生活習慣を維持し、予防を心がけましょう
6~12個 軽度の乱れ 生活習慣の見直しと軽いセルフケアを始めることをおすすめします
13~20個 中度の乱れ 積極的な生活改善と継続的なケアが必要です
21個以上 重度の乱れ 専門家への相談を含めた総合的な対策が必要です

このチェックリストは、あくまで目安として活用してください。症状が重い場合や改善しない場合は、適切な専門家に相談することが重要です。

定期的にチェックを行い、変化を記録することで、自律神経の状態をより正確に把握できるようになります。

3. タイプ別自律神経の乱れセルフチェック

自律神経のチェックの画像(スマホ)

自律神経の乱れは一律ではなく、交感神経が優位になりすぎているタイプ副交感神経が優位になりすぎているタイプ、そして両方のバランスが崩れているタイプに分けることができます。それぞれのタイプによって現れる症状や対処法が異なるため、まずは自分がどのタイプに当てはまるかを把握することが重要です。

3.1 交感神経優位タイプのチェック

交感神経優位タイプは、常に緊張状態が続き、リラックスすることが困難な状態です。現代社会のストレスや過労によって最も多く見られるタイプといえます。

チェック項目 症状の詳細
肩こり・首のこりが慢性的 筋肉の緊張が続き、血流が悪化している状態
眠りが浅く、途中で目覚める 脳が興奮状態のため深い睡眠に入れない
イライラしやすい 些細なことでも感情的になりがち
便秘がち 腸の動きが抑制され、排便リズムが乱れる
手足が冷える 血管が収縮し、末端まで血液が行き届かない
頭痛が頻繁に起こる 血管の収縮や筋肉の緊張による痛み
集中力が続かない 常に緊張状態で脳が疲労している
食欲不振 消化機能が抑制され、食事への興味が薄れる

5個以上該当する場合は交感神経優位タイプの可能性が高く、意識的にリラックスする時間を増やし、副交感神経を活性化させる必要があります。

3.2 副交感神経優位タイプのチェック

副交感神経優位タイプは、リラックス状態が過度に続き、活動的になることが困難な状態です。やる気が出ない、だるさが続くといった症状が特徴的です。

チェック項目 症状の詳細
朝起きるのがつらい 交感神経の切り替えがうまくいかず覚醒しにくい
一日中だるさが続く エネルギー不足で活動意欲が湧かない
やる気が出ない モチベーションの維持が困難
胃もたれしやすい 消化機能が過度に活発になり胃に負担がかかる
下痢しやすい 腸の動きが活発すぎて消化不良を起こす
低血圧気味 血管が拡張し血圧が下がりがち
集中力が低下している 脳の覚醒レベルが低く注意力が散漫になる
アレルギー症状が出やすい 免疫システムが過敏に反応しやすい状態

5個以上該当する場合は副交感神経優位タイプの可能性が高く、適度な運動や刺激を取り入れて交感神経を活性化させることが必要です。

3.3 両方のバランスが悪いタイプのチェック

両方のバランスが悪いタイプは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、時と場合によって異なる症状が現れるタイプです。最も複雑で対処が困難なパターンといえます。

チェック項目 症状の詳細
症状が日によって変わる ある日は興奮状態、別の日はだるさが続く
気分の浮き沈みが激しい 感情のコントロールが不安定
睡眠パターンが一定しない 眠れない日と眠りすぎる日が交互に来る
便秘と下痢を繰り返す 腸の動きが不規則で消化機能が安定しない
体温調節がうまくいかない 暑がりと寒がりが混在し体温が不安定
疲れやすいのに眠れない 身体は疲労しているが脳が興奮している
食欲にムラがある 食べ過ぎる日と全く食べたくない日がある
めまいや立ちくらみが起こる 血圧や血流の調整がうまくいかない

5個以上該当し、かつ上記の2つのタイプの症状も複数当てはまる場合は、両方のバランスが悪いタイプの可能性が高く、生活リズムを整えることから始めて、段階的に自律神経のバランスを調整していく必要があります。

これらのチェック結果を参考に、自分の自律神経の状態を把握し、適切な対策を講じることで、症状の改善につなげることができます。

4. 自律神経を整える朝のルーティン

自律神経を整えるストレッチをする女性

朝の過ごし方は一日の自律神経のリズムを決定づける重要な要因です。適切な朝のルーティンを身につけることで、交感神経と副交感神経のバランスを正常に保ち、心身の調子を整えることができます。

4.1 起床時の光浴の重要性

朝起きたらまず、太陽の光を浴びることで体内時計をリセットすることが大切です。光刺激により脳内でセロトニンが分泌され、夜間のメラトニン分泌の準備が整います。

効果的な光浴の方法は、起床後30分以内に窓際で5~10分間自然光を浴びることです。曇りの日でも屋外の光は室内より明るいため、ベランダや庭に出ることをおすすめします。光浴により、概日リズムが調整され自律神経の働きが正常化されます。

4.2 朝の呼吸法とストレッチ

朝の呼吸法は副交感神経を適度に刺激し、一日の始まりに心身をリラックスさせる効果があります。特に効果的なのは4-7-8呼吸法です。

ステップ 動作 時間
1 鼻から息を吸う 4秒
2 息を止める 7秒
3 口から息を吐く 8秒

ストレッチでは、首回し、肩甲骨回し、腰のツイストなどの軽い動きを取り入れましょう。血流が改善され交感神経が適度に活性化し、一日の活動への準備が整います。

4.3 自律神経に良い朝食の取り方

朝食は自律神経のリズムを整える重要な要素です。食事により消化器系が活動を始め、交感神経が適切に働き始めます。

タンパク質、炭水化物、ビタミンB群をバランスよく摂取することが大切です。おすすめの朝食メニューは、玄米ご飯、味噌汁、焼き魚、納豆などの和食中心の内容です。これらの食材にはセロトニンの材料となるトリプトファンや、神経伝達物質の生成に必要なビタミンB群が豊富に含まれています。

食事の時間も重要で、起床後1~2時間以内に摂取することで体内時計が正しく調整されます。よく噛んで食べることで副交感神経も適度に刺激され、消化吸収が良くなります。

4.4 朝の運動習慣

朝の軽い運動は交感神経を適切に活性化させ、一日のエネルギーレベルを高める効果があります。激しい運動は必要なく、軽いウォーキングやラジオ体操程度の運動で十分です。

おすすめの朝の運動は以下の通りです:

  • 10~15分間の散歩
  • ラジオ体操第一・第二
  • 軽いヨガのポーズ
  • 階段の上り下り

運動のタイミングは朝食前が理想的で、空腹時の軽い運動により脂肪燃焼効果も期待できます。ただし、体調が優れない日は無理をせず、軽いストレッチ程度に留めることが大切です。

朝の運動により体温が上昇し血流が改善されるため、一日中活力的に過ごすことができ、夜の良質な睡眠にもつながります。

5. 自律神経を整える夜のルーティン

自律神経を整えるために睡眠をとる女性

夜の時間帯は副交感神経が優位になり、体がリラックスモードに切り替わる重要な時間です。質の高い睡眠を確保し、翌日のパフォーマンスを向上させるために、効果的な夜のルーティンを身につけましょう。

5.1 就寝前のリラックス方法

就寝の1〜2時間前からリラックスタイムを作ることで、副交感神経の働きを促進し、自然な眠気を誘うことができます。以下の方法を組み合わせて実践してみてください。

リラックス方法 実施時間 効果
深呼吸・瞑想 10〜15分 心拍数の安定、ストレス軽減
読書 20〜30分 脳の活動を穏やかにする
軽いストレッチ 10〜15分 筋肉の緊張をほぐす
アロマテラピー 継続的 嗅覚から副交感神経を刺激

特におすすめなのは、4-7-8呼吸法です。4秒で息を吸い、7秒間息を止め、8秒でゆっくり息を吐く方法で、自律神経のバランスを整え、リラックス状態を作り出します

5.2 入浴で副交感神経を活性化

入浴は副交感神経を効果的に活性化させる最も手軽な方法の一つです。ただし、入浴のタイミングと方法が重要になります。

就寝の1〜2時間前に38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分間浸かることで、体温の自然な低下リズムを作り出し、質の高い睡眠につながります。

入浴のポイント 詳細
水温 38〜40度(体温より少し高め)
時間 15〜20分間
タイミング 就寝1〜2時間前
入浴剤 ラベンダーやカモミールなどリラックス系

入浴後は急激に体を冷やさず、ゆっくりと体温を下げることが大切です。バスタオルで水分を拭き取った後は、薄手のパジャマに着替えて自然な体温低下を促しましょう。

5.3 睡眠の質を高める環境作り

寝室の環境は睡眠の質に直接影響し、自律神経のバランスを左右します。理想的な睡眠環境を整えることで、深い眠りとスッキリとした目覚めを実現できます

環境要素 理想的な状態 調整方法
室温 18〜20度 エアコンや暖房で調整
湿度 50〜60% 加湿器や除湿器の使用
照明 暖色系の間接照明 白熱電球やオレンジ系LED
音環境 静寂またはホワイトノイズ 耳栓や自然音アプリの活用

寝具の選択も重要です。体圧分散に優れたマットレスと、季節に応じた掛け布団を使用することで、睡眠中の体温調節をサポートし、自律神経の正常な働きを維持できます

5.4 夜のスマートフォンとの付き合い方

スマートフォンから発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、自律神経のリズムを乱す原因となります。

就寝2時間前からはスマートフォンの使用を控えることが理想的ですが、どうしても使用する場合は以下の対策を実施しましょう。

対策方法 効果 実施方法
ブルーライトカット機能 メラトニン分泌の保護 端末の設定またはアプリで調整
画面の明度調整 眼への刺激軽減 自動調整機能の活用
使用時間の制限 依存防止とリラックス時間確保 タイマー機能やアプリで管理
寝室から離す 誘惑の除去 充電器をリビングに設置

スマートフォンの代わりに、紙の本を読んだり、日記を書いたりする習慣を取り入れることで、心身ともにリラックスした状態で眠りにつくことができます。また、目覚まし時計は専用のものを使用し、枕元にスマートフォンを置かないことも重要です。

6. 日常生活でできる自律神経の整え方

自律神経を整えるセルフケアをする女性

自律神経のバランスを整えるためには、日常生活の中で継続的にケアすることが重要です。食事、ストレス管理、運動、睡眠の4つの柱を意識することで、自律神経の働きを正常に保つことができます。

6.1 食事で自律神経をサポートする方法

自律神経の働きを整えるには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。規則正しい食事時間を保つことで、体内時計が整い自律神経のリズムも安定します。

6.1.1 自律神経に良い栄養素と食材

栄養素 効果 多く含む食材
ビタミンB1 神経系の正常な働きをサポート 豚肉、玄米、大豆
ビタミンC ストレス耐性を高める 柑橘類、ブロッコリー、イチゴ
マグネシウム 神経の興奮を抑制 アーモンド、ひじき、ほうれん草
カルシウム 神経の伝達を正常に保つ 乳製品、小魚、小松菜
トリプトファン セロトニンの材料となる バナナ、牛乳、卵

6.1.2 食事のタイミングと摂り方のコツ

朝食は起床から1時間以内に摂ることで、交感神経を適切に活性化させます。昼食は12時から13時の間に摂り、夕食は就寝の3時間前までに済ませることが理想的です。

よく噛んでゆっくり食べることで副交感神経が優位になり、消化吸収も良くなります。1口につき30回程度噛むことを心がけましょう。

6.2 ストレス管理のコツ

現代社会ではストレスを完全に避けることは困難ですが、適切な対処法を身につけることで自律神経への悪影響を最小限に抑えることができます。

6.2.1 即効性のあるストレス対処法

深呼吸は最も手軽で効果的なストレス対処法です。4秒で吸い、4秒止め、8秒で吐く「4-4-8呼吸法」を5分間続けることで、副交感神経が活性化されます。

首や肩の筋肉をゆっくりと回したり、手のひらを合わせて上に伸ばすストレッチも、緊張をほぐし自律神経のバランスを整える効果があります。

6.2.2 長期的なストレス管理方法

趣味や好きなことに取り組む時間を意識的に作ることで、慢性的なストレスを軽減できます。読書、音楽鑑賞、園芸など、没頭できる活動を見つけましょう。

日記を書いて感情を整理したり、信頼できる人に話を聞いてもらうことも、ストレスの軽減につながります。問題を抱え込まず、適切に発散することが重要です。

6.3 適度な運動の取り入れ方

運動は自律神経のバランスを整える最も効果的な方法の一つです。ただし、過度な運動は逆効果となるため、適度な強度と時間で継続することが大切です。

6.3.1 自律神経に効果的な運動の種類

運動種類 効果 推奨時間・頻度
ウォーキング 副交感神経の活性化 20-30分、週3-4回
ヨガ 呼吸と身体のバランス調整 30-60分、週2-3回
軽いジョギング 血行促進とストレス発散 15-20分、週2-3回
ストレッチ 筋肉の緊張をほぐす 10-15分、毎日
太極拳 ゆっくりとした動きで心身調整 30-45分、週2-3回

6.3.2 運動のタイミングと注意点

朝の運動は交感神経を適切に活性化させ、1日のリズムを作ります。一方、夕方から夜にかけての軽い運動は副交感神経を優位にし、良質な睡眠へと導きます

就寝3時間前以降の激しい運動は避け、軽いストレッチや呼吸を意識した運動にとどめることが重要です。体調が優れない時は無理をせず、休息を取ることも大切です。

6.4 良質な睡眠を確保する方法

睡眠は自律神経を整える最も重要な要素の一つです。睡眠中は副交感神経が優位になり、身体の回復と修復が行われます。

6.4.1 睡眠の質を高める環境整備

寝室の温度は18-22度、湿度は50-60%に保つことで、快適な睡眠環境を作れます。遮光カーテンや遮光マスクを使用し、できるだけ暗い環境で眠ることが重要です。

寝具は自分の体型や寝姿勢に合ったものを選び、定期的に清潔に保つことで、リラックスして眠ることができます。

6.4.2 睡眠リズムを整える生活習慣

毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝することで、体内時計が正常に働きます。休日も平日と2時間以上ずれないようにすることが理想的です。

昼寝をする場合は15-20分以内にとどめ、15時以降は避けることで夜の睡眠に影響しません。カフェインは就寝6時間前まで、アルコールは3時間前までに控えることが推奨されます。

就寝前1時間は読書や軽いストレッチなど、リラックスできる活動に時間を使い、自然と眠気が訪れる状態を作ることが大切です。

7. 専門医に相談すべきサイン

自律神経専門の女性医師

自律神経の乱れに対するセルフケアを実践しても、症状が改善しない場合や悪化する場合は、専門的な治療が必要な可能性があります。早期の適切な対応により、症状の悪化を防ぎ、生活の質を向上させることができます。

7.1 セルフケアで改善しない症状

適切なセルフケアを継続しても改善が見られない場合は、根本的な原因に対する専門的なアプローチが必要です。

症状の種類 注意すべき状態 継続期間の目安
睡眠障害 入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒が継続 2週間以上
消化器症状 胃痛、下痢、便秘が慢性化 1か月以上
循環器症状 動悸、血圧変動、胸部不快感が頻発 2週間以上
精神症状 不安、抑うつ、イライラが持続 2週間以上

生活習慣の改善、ストレス管理、適度な運動を3か月以上継続しても症状の改善が見られない場合は、他の疾患が隠れている可能性を検討する必要があります。

7.2 受診をおすすめする症状

以下の症状が現れた場合は、速やかに専門的な治療を受けることが重要です。

7.2.1 緊急性の高い症状

  • 激しい胸痛や呼吸困難を伴う動悸
  • 意識を失うほどの立ちくらみやめまい
  • 急激な血圧上昇による頭痛や視野異常
  • パニック発作様の強い不安感と身体症状

7.2.2 日常生活に大きな支障をきたす症状

症状領域 具体的な症状 日常生活への影響
身体症状 慢性的な疲労、頭痛、肩こり 仕事や家事の効率低下
精神症状 強い不安、抑うつ状態、集中力低下 対人関係や判断力への影響
睡眠障害 慢性的な不眠、過眠 日中の活動能力低下
消化器症状 食欲不振、胃腸障害 栄養状態や体重への影響

これらの症状により、学校や職場に行けない状態が1週間以上続く場合は、早期の専門的な治療が必要です。

7.3 自律神経失調症の診断について

自律神経失調症は、他の明確な疾患が除外された場合に診断される状態です。適切な診断のためには、系統的な検査と評価が必要となります。

7.3.1 診断に必要な検査項目

  • 血液検査による甲状腺機能やホルモンバランスの確認
  • 心電図検査による心臓機能の評価
  • 自律神経機能検査による交感神経・副交感神経の活動評価
  • 心理検査によるストレス状態や精神状態の把握

診断過程では、他の疾患との鑑別診断が重要になります。甲状腺疾患、心疾患、うつ病、不安障害などの可能性を除外した上で、総合的な判断が行われます。

7.3.2 治療アプローチの種類

治療方法 内容 適用される症状
薬物療法 自律神経調整薬、漢方薬 身体症状が強い場合
心理療法 認知行動療法、リラクセーション療法 精神症状やストレスが主因の場合
理学療法 運動療法、マッサージ、鍼灸 筋肉の緊張や血流不良がある場合
生活指導 食事療法、睡眠改善、ストレス管理 すべてのケースで基本となる

専門的な治療では、個々の症状や原因に応じて、複数の治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画が立案されます。セルフケアだけでは限界がある場合でも、適切な専門治療により症状の改善と生活の質の向上が期待できます。

8. まとめ

自律神経の乱れは現代人に多く見られる問題で、身体症状・精神症状・生活習慣の3つの観点からセルフチェックすることで早期発見が可能です。交感神経優位・副交感神経優位・バランス不良の3タイプに分けて対策を考えることが重要で、朝の光浴や呼吸法、夜のリラックス習慣を取り入れることで改善が期待できます。食事・運動・睡眠の基本的な生活習慣を整えることが最も効果的ですが、セルフケアで改善しない場合は専門医への相談をおすすめします。

和歌山の自律神経専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では自律神経を整える専門の鍼灸で自律神経を4か月で整えて、不調やお悩みを解決します。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

自律神経の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【この記事を書いた人】

 矢野泰宏(やの やすひろ)

 鍼灸師/自律神経ケア専門 和歌山・矢野鍼灸整骨院 院長

ストレスによるめまい・耳鳴り・頭痛・不眠・パニック障害・不安感など、自律神経の乱れによる不調に悩む方を対象に、薬に頼らない東洋医学的アプローチでのサポートを行っています。丁寧なカウンセリングと身体にやさしい鍼灸で、心身のバランスを整える施術を心がけています。

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参考サイト

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